[効果実証済]試験対策レジュメ・刑法総論編(責任)

閲覧数2,200
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    責任
    7-1 法律の錯誤(違法性の錯誤)
    外国人Xは、賭博は日本でも許されると信じて賭博行為を行った。Xの罪責を論ぜよ。
    Xは賭博罪(185条)の実行行為を行い、構成要件に該当する事実の認識もある。し
    かし、Xは当該行為を違法ではないと思っており、違法性の意識を欠いている。そこで、
    かかる場合に責任故意が阻却されないか。

    この点、違法性の意識は故意の要件として必要であるとする見解がある。

    しかし、かかる見解だと、違法性の意識が希薄化した確信犯を処罰することができなく
    なってしまうため、妥当でない。

    そもそも、故意責任の本質は、規範の問題に直面し反対動機の形成が可能であったにも
    かかわらず、あえて実行行為に及んだことに対する非難である。

    そうであるならば、違法性の意識がない場合でも、規範の問題に直面しえたのであれば、
    故意責任を問うことができる。

    よって、違法性の意識は故意の要件ではないと考える。

    もっとも、違法性の意識の可能性すらない場合には、もはや反対動機の形成が不可能で
    あるから、故意責任を問うことはできない。

    よって、

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    責任

    7-1

    法律の錯誤(違法性の錯誤)

    外国人Xは、賭博は日本でも許されると信じて賭博行為を行った。Xの罪責を論ぜよ。

    Xは賭博罪(185条)の実行行為を行い、構成要件に該当する事実の認識もある。し Tb:185
    かし、Xは当該行為を違法ではないと思っており、違法性の意識を欠いている。そこで、 S:Rwの意識×、責任
    かかる場合に責任故意が阻却されないか。

    故意阻却?


    この点、違法性の意識は故意の要件として必要であるとする見解がある。

    違法性の意識必要説


    しかし、かかる見解だと、違法性の意識が希薄化した確信犯を処罰することができなく 批判
    なってしまうため、妥当でない。

    そもそも、故意責任の本質は、規範の問題に直面し反対動機の形成が可能であったにも
    かかわらず、あえて実行行為に及んだことに対する非難である。

    そうであるならば、違法性の意識がない場合でも、規範の問題に直面しえたのであれば、
    故意責任を問うことができる。

    よって、違法性の意識は故意の要件ではないと考える。

    違法性の意識不要説


    もっとも、違法性の意識の可能性すらない場合には、もは...

    コメント1件

    luckchan 販売
    法学部の学部試験(定期試験)で問われる刑法総論の論点を問題・答案形式でまとめました。

    [特長]
    ・司法試験過去問や判例の中から基本的な事例をピックアップ。
    ・矢印で論理の流れが一目瞭然。
    ・右欄に、何について書かれているのかが分かる「一言メモ」を掲載。
    ・10人の学部生にモニター利用してもらい、10人中9人が成績A(優)、1人がB(良)を獲得。

    ※刑法総論の全範囲を網羅したセット版も販売しています(セット版にはこのファイルも含まれています)。
    2008/11/08 19:03 (16年1ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。