事例演習民事訴訟法 第3版(新版)の解答です。事例問題形式での民亊訴訟法演習書として本書の問題は完成度が高く、基本論点を網羅するとともに「考えさせられる」良問が揃っているため、民事訴訟法における最良の演習書であると考えます。
充実した解答のついていない本書において、本解答は貴重なものであると思います。そして、本解答は司法試験合格者に添削をしてもらった上で作成しているため、信頼できる内容になっていると考えます。 また、発展的な問題については、参考文献や参考資料を引用した上で作成もしておりますので、学習の便宜上、有効な内容となっております。
事例演習民事訴訟法 25 少額訴訟
まず少額訴訟の特徴を概観する。
趣旨 特に小規模な紛争について、少しでも一般市民が訴額に見合った経済負担で、迅速活効果的な解決を裁判所に求めることが出来るようにすること 訴え提起 要件 ①訴額60万円以下+代金支払請求訴訟(368Ⅰ本文)
②同一裁判所に対する年間の提訴回数10回以下(同但書)
③少額訴訟による審判を求める申述(368Ⅱ)
④年間利用回数の届出(381) 手続の教示(規則222) 簡裁における手続の特則の準用 ・口頭による訴えの提起(271)
・請求原因記載の簡略化(272)
・任意出頭による訴え提起(273) 審理手続 ①反訴禁止(369)
②一期日審理の原則(370)
③証拠方法は即時取調べ可能なものに制限(370)
④証人の宣誓の省略等(372) 判決手続 ①原則として口頭弁論終結直後に判決言い渡し(374)
②請求認容判決の場合、支払猶予・分割払い・訴え提起後の遅延損害金支払い免除判決を出すことが出来る(375)
◎趣旨:少額訴訟で強制執行をしても費用倒れするので、任意履行を確保する
*これに対する不服申立不可(375...