事例演習民事訴訟法 第三版(新版) 解答 1

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    資料紹介

    事例演習民事訴訟法 第3版(新版)の解答です。事例問題形式での民亊訴訟法演習書として本書の問題は完成度が高く、基本論点を網羅するとともに「考えさせられる」良問が揃っているため、民事訴訟法における最良の演習書であると考えます。
    充実した解答のついていない本書において、本解答は貴重なものであると思います。そして、本解答は司法試験合格者に添削をしてもらった上で作成しているため、信頼できる内容になっていると考えます。 また、発展的な問題については、参考文献や参考資料を引用した上で作成もしておりますので、学習の便宜上、有効な内容となっております。

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    事例演習民事訴訟法 1
    1、訴状が必要的記載事項を欠く場合、補正が命じられ(137条1項)、補正がなされない場合却下される(同条2項)。そのため、A弁護士は、訴状の必要的記載事項を漏らさず訴状を作成する必要がある。
     訴状の必要的記載としては、①当事者及び法定代理人(133条2項1号)、②請求の趣旨及び原因(同項2号)のほか、請求を理由づける事実を具体的に記載し、かつ、立証を要する事由ごとに、当該事実に関連する事実で重要なもの及び証拠を記載(規則53条1項)することが求められる。
     そこで、かかる必要的記載事項について、A弁護士が留意すべき点を以下個別的に検討する。
    2、①当事者および法定代理人について
     ①については、当事者がXであることは明らかであり、その他にも特に留意する点はない。
    3、②請求の趣旨及び原因等について
    (1) 請求の趣旨
     請求の趣旨とは、訴えをもって審判を求める請求の表示である。これは請求認容判決の主文(253条1項1号)に対応する。そこで、訴状においては、原告がどのような権利法律関係を訴訟物とし、どのような範囲で、どのような訴えの類型(給付・確認・形成)で、ど...

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