「生命の誕生から動物・植物への分化,および進化について述べよ。」
1.地球の誕生
地球の誕生は,今から約46億年前と推測されている。地球の元である原始地球の原料となった物質は,微惑星に含まれていた岩石や金属であった。微惑星の衝突・合体の繰り返しによって地球は今の形,大きさを作っていった。小さいものは大きいものに吸収され,徐々に一つの惑星へとまとまっていった。
こうして誕生した「原始地球」は,その重力で引き寄せた微惑星や隕石の衝突で成長した。これらの衝突エネルギーで地表はしだいに高温となり,地球はマグマの海となった。マグマの海から蒸発した二酸化炭素,窒素,水蒸気等は地球に大気を形成していった。原始地球に微惑星が衝突するとその衝撃で高温・高圧になり,ガス化しやすい水や炭素化合物が蒸発し,大気がおおうようになった。
地球誕生から数億年が過ぎ,冷えて地表のマグマが固まると,大気中の水蒸気が一斉に雨となり「原始の海」ができる。二酸化炭素が海にとけ込み炭酸塩鉱物として堆積し,また火山ガスとして大気中に放出される,という循環で,大気が安定する。
2.生命の誕生
最初の生命は,約38億年前,海...