【合格済み】東京大学大学院新領域創成科学研究科入試の研究計画書
研究計画書
研究テーマ
「マクロ経済指標値が外国為替市場に与える影響分析」
研究概要
各国のマクロ経済指標発表が外国為替市場の動向にもたらす影響を扱う。経済指標値公表の前後の外国為替市場の値動きを比較し、各通貨に対する評価を分析する。
背景
米国経済指標・住宅着工件数のような重要なマクロ経済指標値が公表されると、外国為替市場は活発な値動きをすることが知られている。そのマクロ経済指標値がポジティブな結果であるか、ネガティブな結果として捉えられるかは、マーケットがあらかじめマクロ経済指標値に対してどのような評価を与えていたかに依存する。主観的にはネガティブなマクロ経済指標値であったとしても、マーケットの予想よりもポジティブであれば、そのマクロ経済指標値はポジティブな結果と見なされる。
目的
マーケットが予想するマクロ経済指標値と実際に公表されるマクロ経済指標値の差がどのように生じるのかを考察することで、各金融機関・グローバル企業が方策を講じるための研究となることを目的とする。
計画
この研究では重要とされるマクロ経済指標値が公表される前にすでに公開されている情報からマーケットがどのようにマクロ経済指標値を予想するかに注目する。そして公表後の外国為替市場の動向と比較することでマーケットの予想を定性的に考察する。
期待される効果
グローバル展開をする企業が増加する中で常に為替リスクを負いながら経営をしなければならない。マーケットの予想がどのようなプロセスを経てマクロ経済指標値を予想しているかを解明することで、企業がかかえる為替リスクを軽減することができる。