「わが国で自然災害が発生した地域をひとつ選び、過去の自然災害と被害について述べ、その発生原因とその対策を地図を示して考察せよ。」
東海地方における地震について、現在では地震が発生する可能性が高い地域として啓蒙、対策が進められていると言える。
それでは、まずは直近の東南海地震等について整理することにしよう。
東南海地震
東南海地震の概要としては、東南海地震は昭和19(1944)年12月7日午後1時35分に発生した地震である。
震源地は三重県志摩半島の南南東約20㎞沖(北緯33.8度、東経136.6度)の海底で、マグニチュード7.9~8.0であったとされている。
北は東北地方南部、南は九州までの非常に広範囲にわたって揺れが感じられたと記録に残っているように、非常に強大な地震だった。
震源に近い三重県四日市市、津市、静岡県御前崎市などで震度6を記録。近畿から中部、北陸にかけての広い範囲で震度5を観測している。
地震後の津波では三重県尾鷲市が壊滅した。
ニューヨークタイムズはこの地震について「地球が6時間にわたって揺れ、世界中の観測所が「壊滅的」と表現した」と大々的に報じている。
東南海地震の...