ポスト京都議定書
――現実主義的政治と地球温暖化対策――
序 論
今人類の生存、あるいは現代文明の維持を脅かす問題を考えた時、私たちは何を感じるだろうか。核兵器の存在もその一つだろう。しかし最近ではそれに加えて地球環境問題もあげられるのではないだろうか。
産業の発展には必ず環境破壊が伴い、今、多くの国々がその問題解決に四苦八苦している。なぜここまで環境問題の解決に各国が必死になっているかというのも、環境破壊は産業の発展に直接関わる問題であるからだ。森林がなくなれば木材がなくなり、川が汚染されればその水は使えなくなる。東・西ドイツの経済発展の違いは環境問題への取り組み方の違いが大きな要因であると考えられるし、第二次世界大戦後の日本の経済発展も森林保護など、環境を考えた行動をとってきたからだと言える。このように産業発展と環境問題の相互関係は極めて重要である。
しかし近年この二つの相互関係だけではなく酸性雨・地盤沈下・温暖化など、人々の生活を直接苦しめる環境問題も起きてきている。それにもかかわらず、普段の新聞やテレビで環境問題について特集で取り上げられるということ
ポスト京都議定書
――現実主義的政治と地球温暖化対策――
3年J組30番 吉川 勝雄
序 論
今人類の生存、あるいは現代文明の維持を脅かす問題を考えた時、私たちは何を感じるだろうか。核兵器の存在もその一つだろう。しかし最近ではそれに加えて地球環境問題もあげられるのではないだろうか。
産業の発展には必ず環境破壊が伴い、今、多くの国々がその問題解決に四苦八苦している。なぜここまで環境問題の解決に各国が必死になっているかというのも、環境破壊は産業の発展に直接関わる問題であるからだ。森林がなくなれば木材がなくなり、川が汚染されればその水は使えなくなる。東・西ドイツの経済発展の違いは環境問題への取り組み方の違いが大きな要因であると考えられるし、第二次世界大戦後の日本の経済発展も森林保護など、環境を考えた行動をとってきたからだと言える。このように産業発展と環境問題の相互関係は極めて重要である。
しかし近年この二つの相互関係だけではなく酸性雨・地盤沈下・温暖化など、人々の生活を直接苦しめる環境問題も起きてきている。それにもかかわらず、普段の新聞やテレビで環境問題について特集で取り上げられるということ...