間接援助技術の必要性、今後の課題について述べよ。
Ⅰ.はじめに
間接援助技術は、地域社会に生じるさまざまな社会問題を、住民参加によって組織的に予防・解決し、社会福祉的地域社会の実現を目指している。そのために住民の意識調査などから共通する問題を発見し、援助計画を立て、計画をスムーズに実施するための協力体制を確立する。
このとき同時におこなわれるのが、行政や社会に対して福祉施策の確立と福祉制度の運用を求める、社会活動法である。このように展開された活動を評価し、その効果を測定し今後の活動のために資料をまとめるのが間接援助技術である。
Ⅱ. 間接援助技術の必要性
2008年3月に、厚生労働省社会・援護局の「これからの地域福祉のあり方に関する研究会報告書」において、「地域における『新たな支え合い』を求めて」が公表されている。そこでは、各制度において、地域への移行がキーワードとなっており、地域で支える仕組みの構築が求められていること、公的な福祉サービスだけでは対応できない福祉課題が多く発生しており、こうした課題を地域で受け止め支え合うための取り組みと、そのような取り組みを支援していく体制の整備...