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動作分析~正常動作編~
Ⅰ.観察の意義・ポイント¹⁾
・評価法は,FIMの「している」「していない」の評価を行うと同時に,「出来る」「出来ない」の能力と動作をいくつかのパーツに分け,各パーツの機能制御について評価を行う.
・一つのADL動作を行わせて動作分析を行い,不十分な機能や阻害因子を評価し対応を考えるという手順で行うことから,技法としての定説はない.
・障害を見極め,その阻害因子・要素を分析・評価し,評価結果を踏まえた対応・対処法を考え,実行し,その効果判定・評価を行う.
Ⅱ 正常運動制御¹⁾
・正常での運動の制御は,高次の脳が随意的に反射運動を制御し,合目的的な動きを行っている.
・重力下で行う起居動作という合目的的動作が重力に抗する動きであっても,また順重力の動きであっても,不安定平衡での姿勢であるが,それを保ちながら各部の動きが円滑に,時間・距離的にも合目的的に安全に,重力に打ち勝つような随意的制御を行っている.
Ⅲ 正常動作を理解するための3つの段階²⁾
1)健常者が可能なすべてのパターンを行ってみる.
視覚的に運動パターンをとらえるだけでなく,自分で動くことにより重力,...