「犯罪学の散歩道」という本の目次を開くと、無性に気になった題名が一つあった。それは確かに犯罪の一つの形態に過ぎないのだが、今の私にとっては最も注目してしまう題名であった。その題名は「少年少女向けポルノ・コミックについて考える」である。
つい先日、早稲田大学の大学生による集団レイプ事件が発覚し、異常なほど卑劣で残虐であったために週刊誌等で大きく取り上げられ、世間を騒がした。ある週刊誌には、容疑者である早稲田生の詳細、彼らの手口、さらには無理やり犯され妊娠してしまった被害者のインタビューが載せてあり、大勢がその彼女に対して同情したはずである。そして私自身も例外ではなく、彼女に同情した。こうした状況にある私は性犯罪に対して敏感になっていたのであろう。そのため、目次のページを開き、すぐに性犯罪についての題名が目に付いたわけである。したがって、以後性犯罪についての感想を書いていきたいと思う。
性犯罪といっても多種多様な形態がある。刑法には強制わいせつ罪や強姦罪等があり、個人の性的自由を保障している。一般的にこうした罪を聞くと、加害者が男性で、被害者が女性であろうと考える傾向があると思う。しかしそれでよいのだろうか。
確かに強姦の罪を定める刑法第177条は「女子を姦淫した者」とあり、保護の対象を女性に限るとしていることからは、通常姦淫するのは男性であるので、加害者が男性で、被害者が女性という構図が自然と成り立ってしまう。さらに、セクシャルハラスメントという観点からも同様の構図を描くことができる。
「犯罪学の散歩道」という本の目次を開くと、無性に気になった題名が一つあった。それは確かに犯罪の一つの形態に過ぎないのだが、今の私にとっては最も注目してしまう題名であった。その題名は「少年少女向けポルノ・コミックについて考える」である。
つい先日、早稲田大学の大学生による集団レイプ事件が発覚し、異常なほど卑劣で残虐であったために週刊誌等で大きく取り上げられ、世間を騒がした。ある週刊誌には、容疑者である早稲田生の詳細、彼らの手口、さらには無理やり犯され妊娠してしまった被害者のインタビューが載せてあり、大勢がその彼女に対して同情したはずである。そして私自身も例外ではなく、彼女に同情した。こうした状況にある私は性犯罪に対して敏感になっていたのであろう。そのため、目次のページを開き、すぐに性犯罪についての題名が目に付いたわけである。したがって、以後性犯罪についての感想を書いていきたいと思う。
性犯罪といっても多種多様な形態がある。刑法には強制わいせつ罪や強姦罪等があり、個人の性的自由を保障している。一般的にこうした罪を聞くと、加害者が男性で、被害者が女性であろうと考える傾向があると思う。しかし...