私たちはエネルギーを使うことで文明を維持しているが、石油、石炭、天然ガスの急激な消費量増加で、地球温暖化が大きな問題となっている。温暖化の進行は異常気象を誘発し、人類の生存を脅かしている。
地球温暖化の原因も進行のスピードも人間の活動によってその影響が左右される。人為的結果である以上、我々の対策によって地球温暖化の進行を止めることが可能であろう。どうすれば解決できるか。人口を半減すれば解決するが、そうはいかない。所得を半分に減らせば物を大切にするからエネルギー消費量も減って、ゴミも減り、有力な解決策になる。ただし、経済は成長するどころか、縮小を望む人は一人もいないだろう。それは環境も大事だけど、生活はもっと大切だからである。
現代社会において、地球温暖化防止の意義は世界の人々に認識されており、国際的取組みも活発に行われている。COPはその代表である。果たしてCOPは地球温暖化を止めて、人類を救うことができるのか。
1.地球温暖化問題
(1)地球温暖化とは
地球温暖化とは、人間の活動が活発になるにつれて「温室効果ガス」が大気中に大量に放出され、地球全体の平均気温が急激に上がり始めている現象のことを言う(1)。
1988年6月23日、アメリカの上院委員会の公聴会で、NASA(航空宇宙局)のゴダード宇宙研究所の部長で、気象学者でもあるジェームズ・ハンセンは人間活動の結果として、数十年のうちに気候変動が起こるだろうと厳しい証言を行い、地球温暖化現象を始めて取り入れた人である。その頃、アメリカでは東部から中西部にかけて異常旱魃と熱波に襲われたこともあり、ハンセン証言はワシントンから急速に世界に伝わって、世論が高まった。その世論の結果、地球温暖化を防止するための気候変動による国際連合枠組条約が1992年に採択された。
COPで地球温暖化を防げるか
1.地球温暖化問題
(1) 地球温暖化とは
(2) 地球温暖化による様々な影響
* 水資源への影響
* 農作物への影響
* 健康への影響
2.地球温暖化の原因及び防止の意義
(1) 化石燃料の燃焼による温室効果ガスの増加
(2) 二酸化炭素排出量の見通し
(3) 地球温暖化防止の意義
3.地球温暖化防止を巡る国際的取組み
(1) 温暖化防止の足取り
(2) 京都議定書における発展途上国とアメリカの対立
4.「共同責任論」から考える地球温暖化解決の道
発展途上国への資金援助、技術協力
先進国、途上国共に環境教育を普及
私たちはエネルギーを使うことで文明を維持しているが、石油、石炭、天然ガスの急激な消費量増加で、地球温暖化が大きな問題となっている。温暖化の進行は異常気象を誘発し、人類の生存を脅かしている。
地球温暖化の原因も進行のスピードも人間の活動によってその影響が左右される。人為的結果である以上、我々の対策によって地球温暖化の進行を止めることが可能であろう。どうすれば解決できるか。人口を半減すれば解決するが、そうはいかない。所得...