資料:5件
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酵母などの生体材料の固定化方法
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1. 緒言
固定化酵母によりエタノールが生産される。このような酵母などの生体材料の固定化方法を調べることが目的である。
2.調査結果
生体材料の固定法の代表的なものとしては、
(1)担体結合法〔共有結合法、物理吸着法、イオン結合法、生化学的特異結合法〕
(2)架橋法
(3)包括法 〔格子型、マイクロカプセル型、液滴包括型〕
である。
(1) 担体結合法
この固定化の方法では固相の単体に生体材料を固定させる。用いる単体の種類は、多糖(セルロース、アガロース)、無機物質(多孔質ガラス、金属酸化物)、合成高分子(ポリアクリルアミド、ポチスチレン樹脂)である。水不性の単体に図1のように生体材料を結合させる方法である。例を2つあげる。
・共有結合法
生体材料を単体との間に共有結合を形成させると安定となり、使用中に容易に解離しやすくなる。数多くの結合方法が知られているが、グルタルアルデヒドで結合させる方方が良く用いられる。一級アミンを結合したイオン交換樹脂に生体材料の溶液を加えて生体材料を吸着させその後よく洗浄し、次に1%濃度のグルタルアルデヒド溶液に侵漬し、結合反応を行う。
反応終了後は、緩衝液などで洗浄する。固定化用単体として、臭化シアン化活性化セファロース4Bが用意に利用できる。これはセファロースに臭化シアンを作用させて炭酸イミド誘導体として、活性化状態のまま市販されている。この懸濁液に生体材料を加えると、簡単に固定化することが出来る。
・物理的吸着法
ここで用いられる吸着剤は、生化学物質のクロマトグラフィー分離において用いられるのとほぼ同じで、唯一異なる点は、精製の時、生体材料は温和な条件下で固体から放出されなければならないが、固定化のときには操作中に材料と単体との間の相互作用が不可逆でなければならないことである。
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