細胞膜内外の電位差、すなわち膜電位(membrane potential)は、細胞の内外の電荷分布によって決まる。電荷はK+,Cl-,Ca2+など小さな無機イオンがにない、神経細胞の膜を通って出入りする。ただし、これらの無機イオンが膜の脂質二重層を通過するには、膜の特別なタンパク質のチャンネルを通り抜けなければならない。このイオン・チャンネルの開閉で、膜内外の電荷分布は変化し、膜電位が変化する。このようにニュートロンのシグナルは、透過性が調節されているチャンネル、いわゆる“ゲートのある”チャンネル(gated channel)に依存している。
最も重要なチャンネルは次の2種である。(1)電位型チャンネルとくにナトリウム・チャンネルは、電気的活動を開始させ、活動電位を神経細胞突起に沿って伝導させるのに、中心的役割を果たす。(2)リガンド型チャンネルは、細胞外の化学シグナルを電気シグナルに変換する働きをもち、シナプスの活動の中心的役割を果たす。これら2種のチャンネルは神経固有のものではなく、筋細胞など他の細胞にも存在し、同様の機能を果たしている。
イオン・チャンネルについて
細胞膜内外の電位差、すなわち膜電位(membrane potential)は、細胞の内外の電荷分布によって決まる。電荷はK+,Cl-,Ca2+など小さな無機イオンがにない、神経細胞の膜を通って出入りする。ただし、これらの無機イオンが膜の脂質二重層を通過するには、膜の特別なタンパク質のチャンネルを通り抜けなければならない。このイオン・チャンネルの開閉で、膜内外の電荷分布は変化し、膜電位が変化する。このようにニュートロンのシグナルは、透過性が調節されているチャンネル、いわゆる“ゲートのある”チャンネル(gated channel)に依存している。最も重要なチャンネルは次の2種である。(1)電位型チャンネル とくにナトリウム・チャンネルは、電気的活動を開始させ、活動電位を神経細胞突起に沿って伝導させるのに、中心的役割を果たす。(2)リガンド型チャンネルは、細胞外の化学シグナルを電気シグナルに変換する働きをもち、シナプスの活動の中心的役割を果たす。これら2種のチャンネルは神経固有のものではなく、筋細胞など他の細胞にも...