各政体の性格
国政…多数支配の中でよい政体、配分的正義
王政・貴族政…徳(品性)のある人物に権力を与える。
寡頭制…富者に権力を与える。つまり、政治に参加するためには一定の財力がいる。悪い政体
民衆政…自由人に権力を与える。全てに自由人に権力を与える。全ての自由人に平等な政治参加できるが、その中で多数を占めるもの特に貧しいものに権力が与えられる。悪い政体
僭主政…王政、貴族政を転倒させたもの。自らの利益のために支配する最悪の政体。
理想のポリス論のための政体…王政、貴族政→ギリシャの現実にあまり意味がない。
現実に可能な最善の国制…国制(アリストテレス)
国政の特徴
寡頭制と民衆政の混合、寡頭制の特徴、富と民衆政、自由人という二つを混合。寡頭制と民衆政は、当時のギリシャで一般的なものだった。
広範な中間階層の存在(支配、服従の両経験を持つ)→良い安定したポリス
アリストテレスの期待する国制
論理的卓越性と関係ない、穏健な民主政つまり、法と国制の大切さを基礎とするギリシャの伝統に近い政体。
政体の維持方法
配分的主義の主張を過激に適用しないこと。寡頭政、民衆政の場合には「国政」に近づける、僭主政の場合には王政らしくする。国政の場合は穏健化する(ほかの政体とミックスすること)
ポリス政治学の解体
領域の小ささ
ポリスの特徴
・一つの都市国家、領域的限界がある。
・濃密な共同全員政治、目の届く教育。
・規模を大きくすることができない。
・ヘゲモニー(指導的な立場、主導権)を握ろうとして抗争したが閉鎖的性格を克服できなかった。
・巨大な外部精力の出現→致命的欠陥を暴露。
例外
共和制ローマ…同盟関係をたくみに利用、閉鎖性が弱い→致命的欠陥を克服
でも都市国家的な政治機構と大帝国との矛盾を解決できなかった。
→ドグマ(宗教上の教義・教理)を生む。共和制は小国、一都市おいてのみ可能→近代政治思想の難問。
政体論
国政の権力分配の基準…配分的正義(公民の範囲、権限のあり方、人事の決定の仕方)
理想のポリス…論理的卓越性に焦点を合わせるが、現実には様々な形で配分的
→どのような国政が望ましいかという議論に発展
国政論…支配者の数と統治の内容の是非を組み合わせる議論→やや形式的な議論
アリストテレスの政体論…異質な要素を含む→極めて複雑な構成
六政体論
支配するもの 状態 一人の支配 少数の支配 多数者の支配 良い政体(支配) 王政 貴族政 国制 悪い政体(支配) 僭主政 寡頭制 民衆政
各政体の性格
国政…多数支配の中でよい政体、配分的正義
王政・貴族政…徳(品性)のある人物に権力を与える。
寡頭制…富者に権力を与える。つまり、政治に参加するためには一定の財力がいる。悪い政体
民衆政…自由人に権力を与える。全てに自由人に権力を与える。全ての自由人に平等な政治参加できるが、その中で多数を占めるもの特に貧しいものに権力が与えられる。悪い政体
僭主政…王政、貴族政を転倒させたもの。自らの利益のために支配する最悪の政体。
理想のポリス論のための政体…王政、貴族政→ギリシャの現実にあまり...