フランス啓蒙と文明社会

閲覧数3,010
ダウンロード数41
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    ・自己愛と文明社会
    これまで神に向けられてきた関心は経験と感覚の世界へと向けられるようになり、宗教的伝統への仮借ない批判、人間の生活についての感覚主義や唯物主義が、イギリスを凌駕するような形ですすめられたフランス。このことを象徴的に示しているのが、ヴォルテールのパスカル批判であった。
    パスカルは人間の自然的能\力、理性の不確実性との避け難い自己分裂の姿を容赦なく描きだし、人間の原罪の自覚の中から神と信仰への無条件の帰依を説いた。
    しかしヴォルテールは「常識的な人間理性」の立場から、人間性こそが社会生活と幸福の不可欠の前提である、と反論を加える。たとえば、人間の罪深さを象徴する利己心こそは人間の社会生活の絆であり、自己愛や利己心なくして他人への愛はあり得ない。パスカルの称賛する自己省察は行動を本質とする人間にはふさわしくない生活態度であるとした。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    文明社会論と政治思想
    フランス啓蒙と文明社会
    ・自己愛と文明社会
    これまで神に向けられてきた関心は経験と感覚の世界へと向けられるようになり、宗教的伝統への仮借ない批判、人間の生活についての感覚主義や唯物主義が、イギリスを凌駕するような形ですすめられたフランス。このことを象徴的に示しているのが、ヴォルテールのパスカル批判であった。
    パスカルは人間の自然的能力、理性の不確実性との避け難い自己分裂の姿を容赦なく描きだし、人間の原罪の自覚の中から神と信仰への無条件の帰依を説いた。
    しかし、ヴォルテールは「常識的な人間理性」の立場から、人間性こそが社会生活と幸福の不可欠の前提である、と反論を加える。たとえば、人間の罪深さを象徴する利己心こそは人間の社会生活の絆であり、自己愛や利己心なくして他人への愛はあり得ない。パスカルの称賛する自己省察は行動を本質とする人間にはふさわしくない生活態度であるとした。
    こうして原罪のあかしとされてきた人間の情念は幸福な社会生活を可能にするものであると評価された。
     また、ヴォルテールはロックの自然法に関心を示し、自然法の名の下に自由や財産、宗教的寛容を擁護した。し...

    コメント15件

    longcanjp 購入
    参考文献とかあればよかった!
    2006/05/07 0:10 (18年7ヶ月前)

    ikunaga 購入
    a
    2006/06/30 2:30 (18年5ヶ月前)

    nacop123 購入
    a
    2006/06/30 3:27 (18年5ヶ月前)

    sorasora 購入
    参考になりました
    2006/07/08 20:27 (18年5ヶ月前)

    keiko20 購入
    よい
    2006/07/11 0:39 (18年4ヶ月前)

    tarouw 購入
    参考にさせて頂きました。
    2006/07/30 10:53 (18年4ヶ月前)

    apple69hoppe 購入
    a
    2006/08/29 0:25 (18年3ヶ月前)

    koshikaban 購入
    good
    2006/09/07 3:36 (18年3ヶ月前)

    asd456 購入
    参考になりました
    2006/10/18 13:55 (18年1ヶ月前)

    yanshidan122 購入
    good
    2006/11/20 15:47 (18年前)

    naotan 購入
    参考になりました
    2006/11/21 7:58 (18年前)

    1001haru 購入
    good
    2006/11/22 2:29 (18年前)

    punkxxx 購入
    よかったです
    2006/12/01 15:30 (18年前)

    blacksarena 購入
    参考にします。
    2006/12/10 18:04 (18年前)

    mickey0802 購入
    参考になりました。
    2007/01/19 0:52 (17年10ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。