宗教と死生観

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    資料紹介

    宗教について調べているうちに、死生観について興味をもった。そこで、宗教による死生観とは何かを調べ、現代社会をとりまく宗教について考えた。
     仏教徒である日本人には、霊魂と肉体は別のものであると考えれられている。人間の生命は肉体と結合した霊魂の作用であり、死は肉体からの霊魂の分離であり、肉体は滅んでも霊魂は生きていると考えられている。死者の霊魂は「この世」から「他界」に往き、他界はこの世と連続し、地下、山上、海上等の身近な所に存在していると考えられている。他界は地下他界としての「冥界」や「黄泉(よみ)の国」と呼ばれたり、また海上他界として「常世(とこよ)」と呼ばれたりする。人は死んでも、その霊魂は祖先の霊や神となって生き続け、不死であると考えられている。また、死霊は穢(けが)れていて、この世の生者に取り憑つき、祟(たた)ることによって、災いをもたらすと考えられている。そのために追悼儀礼、供養、鎮魂祈祷などが行われる。山上他界や海上他界の祖霊は、お盆や正月に子孫によって迎えられ、祀(まつ)られ、供養される。死霊はこうした供儀によって、祖霊や先祖の神となると考えられており、先祖の霊や神は子孫を加護し、子孫に繁栄と幸せをもたらすと信じられている。また、「他界」の先祖の霊と「この世」の生者とには、生き生きとした霊的関係がある。死者の霊は霊媒師や祈祷師の口を通して、生者に生前の怨念や悔やみを語り、時には災いを警告したり、守護の約束をする。死者は死んでも祖霊として生き続けるようだ。

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    宗教と死生観
     宗教について調べているうちに、死生観について興味をもった。そこで、宗教による死生観とは何かを調べ、現代社会をとりまく宗教について考えた。
     仏教徒である日本人には、霊魂と肉体は別のものであると考えれられている。人間の生命は肉体と結合した霊魂の作用であり、死は肉体からの霊魂の分離であり、肉体は滅んでも霊魂は生きていると考えられている。死者の霊魂は「この世」から「他界」に往き、他界はこの世と連続し、地下、山上、海上等の身近な所に存在していると考えられている。他界は地下他界としての「冥界」や「の国」と呼ばれたり、また海上他界として「」と呼ばれたりする。人は死んでも、その霊魂は祖先の霊や神となって生き続け、不死であると考えられている。また、死霊はれていて、この世の生者に取り憑つき、ることによって、災いをもたらすと考えられている。そのために追悼儀礼、供養、鎮魂祈祷などが行われる。山上他界や海上他界の祖霊は、お盆や正月に子孫によって迎えられ、られ、供養される。死霊はこうした供儀によって、祖霊や先祖の神となると考えられており、先祖の霊や...

    コメント5件

    crusaders 購入
    日本人の宗教観と死生観がわかりやすく書かれていた。
    2006/01/26 16:01 (18年11ヶ月前)

    cappuccino 購入
    非常に参考になった
    2006/07/23 14:59 (18年5ヶ月前)

    sou_ 購入
    とても参考になりました。ありがとうございました。
    2006/11/02 21:45 (18年1ヶ月前)

    choisongyong 購入
    参考になりました。
    2006/12/30 14:48 (18年前)

    rainbowman 購入
    Good
    2006/12/30 21:27 (18年前)

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