福祉専門職は、人々の身体や生命、財産などを託される場合の多く、高度な倫理と能力が求められており、医療分野、介護分野、教育分野、行政機関など様々ある。これらを細分化すると専門職の業種は90以上となり、その従事者資格は、医師、看護師、柔道整復師、社会福祉士、介護福祉士など国家資格や都道府県認定資格など含め40を超えるのである。そしてすべての専門職者には「倫理」や「能力」が求められ、職務ごとに専門の仕事内容が決められているのである。また、「倫理」を解りやすい表現にするならば「道徳と法律の中間的存在」であり「価値」とも言い換えることができる。
次に、JASW(日本ソーシャルワーカー協会)と、NASW(全米ソーシャルワーカー協会)の倫理綱領の違いを例に挙げながら、社会福祉士を中心に内容を掘り下げることにする。両者の倫理綱領の違いは、日本の倫理綱領がA4で3ページ足らずであるのに対し、NASWでは、26ページに及ぶ詳細な倫理綱領となっているのである。この違いは、アメリカは契約社会であり訴訟が大変多いく、細部に渡って取り決めておくことで、ワーカー側の不利益を減らすためであろう。わが国も詳細な倫理綱領を作成する必要性がある。
全米ソーシャルワーク辞典によれば、倫理綱領のことを『専門職の価値・原則や規制について明示的に述べられたもので会員の行為を規定するもの』と説明している。確かに専門職者たちが、しっかりとした価値観や倫理を持つ必要があることはわかる。しかし、それをあえて倫理綱領といった形で文書として公開する必要があるのだろうか。個々の心中に倫理をしっかりと持っていればよいのではないだろうか、という疑問を抱いてしまう。このことに対し、いくつか答えを考えてみた。
「福祉専門職者に必要な倫理と能力についてまとめ、自分なりの見解を述べなさい。」
福祉専門職は、人々の身体や生命、財産などを託される場合の多く、高度な倫理と能力が求められており、医療分野、介護分野、教育分野、行政機関など様々ある。これらを細分化すると専門職の業種は90以上となり、その従事者資格は、医師、看護師、柔道整復師、社会福祉士、介護福祉士など国家資格や都道府県認定資格など含め40を超えるのである。そしてすべての専門職者には「倫理」や「能力」が求められ、職務ごとに専門の仕事内容が決められているのである。また、「倫理」を解りやすい表現にするならば「道徳と法律の中間的存在」であり「価値」とも言い換えることができる。
次に、JASW(日本ソーシャルワーカー協会)と、NASW(全米ソーシャルワーカー協会)の倫理綱領の違いを例に挙げながら、社会福祉士を中心に内容を掘り下げることにする。両者の倫理綱領の違いは、日本の倫理綱領がA4で3ページ足らずであるのに対し、NASWでは、26ページに及ぶ詳細な倫理綱領となっているのである。この違いは、アメリカは契約社会であり訴訟が大変多いく、細部に渡って取り...