2011年度の課題、評価Bのレポートです。
人間が他の動物と異なるのは、生まれながらに能動的で社会的な存在であるという点である。生まれたばかりの赤ちゃんはまだ言葉は話せないが、非言語的なコミュニケーション能力を使って母親に働きかけることができる。そして成長するにつれ、外の世界と関わるために、複雑な文法構造を持つ言語を習得していくのである。このコミュニケーションの手段としての言語は、乳幼児期、以下の7段階を追って発達していく。
喃語
最初は泣き叫ぶだけであった新生児が、生後2ヶ月頃から「アーア」「オーオ」などのような母音に近い音を出すようになり、5ヶ月頃になると「マンマンマ…」「ババババ…」など無意味な音声を口にするようになる。
身振り語
もう少し経つと、だっこせがみや挨拶などによって感情や欲求を表すようになり、大人がそれに応えることによってコミュニケーションが成立する。
三項関係
生後9~10ヶ月頃になると、身振り語の中でも指差しに表れているように、人を介して物と関わるという概念が生まれる。
模倣
これと同時期に、親が「マンマ」や「ブーブー」など子どもの音声を真似することで、子どもがまたそれを真似するという現象も...