日本語教授法 授受表現の教授法

閲覧数3,852
ダウンロード数16
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    私は、日本語教授法の講義内で、様々な教授法を学ぶにつれ、それに対する興味がますます深くなった。そして、日本語文法の中でも、英語のgiveの表現よりはるかに難しく、少なくとも7種類はある授受動詞から適当な動詞を選ばせなければならないため、教える事がとても難しいとされる授受表現について特に興味を持ったので、どのように教えたら効果的か、この機会に研究しようと考えた。多くの文献を見てみることにより研究を進め、教授の進め方がまとまったので、このレポートに書き記そうと思う。
     
     まず初めに、授受表現には「あげる」「もらう」「くれる」の主な3種類の文型がある。参考資料の絵?や?を見てもわかるように、話し手が他人の場合でも自分の場合でも、もらい手になるときは同じように「もらう」と表現するが、与え手ともらい手の関係で、自分がもらい手になるときだけ、相手が「くれる」という特別な言い方をする点、つまり「くれる」は話し手の視点が物を受け取る側に移っている点が、この文法表現を複雑にしている原因である。これは、この文法表現を教えるにあたって知っておくべき必須事項である。また、これらは口頭で説明してもわかりにくいので、理解を促すために、参考資料の絵?や?を黒板に書いて示すと効果的である。
     次に、教えていく順番についてだが、上記したように、「あげる」「もらう」「くれる」の3つのうち、「くれる」は他の2つとは性質が少し違っているので、同時に教えると混乱を招く可能性が高い。それを避けるために、最初に「あげる」「もらう」に類する2表現だけを教え、その使い方が定着したところで「くれる」に入るという形が一般的である。
    それでは、具体的にどのように教え進めていくか、ここで書いてみたいと思う。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    授受表現の教授法
     私は、日本語教授法の講義内で、様々な教授法を学ぶにつれ、それに対する興味がますます深くなった。そして、日本語文法の中でも、英語のgiveの表現よりはるかに難しく、少なくとも7種類はある授受動詞から適当な動詞を選ばせなければならないため、教える事がとても難しいとされる授受表現について特に興味を持ったので、どのように教えたら効果的か、この機会に研究しようと考えた。多くの文献を見てみることにより研究を進め、教授の進め方がまとまったので、このレポートに書き記そうと思う。
     
     まず初めに、授受表現には「あげる」「もらう」「くれる」の主な3種類の文型がある。参考資料の絵①や②を見てもわかるように、話し手が他人の場合でも自分の場合でも、もらい手になるときは同じように「もらう」と表現するが、与え手ともらい手の関係で、自分がもらい手になるときだけ、相手が「くれる」という特別な言い方をする点、つまり「くれる」は話し手の視点が物を受け取る側に移っている点が、この文法表現を複雑にしている原因である。これは、この文法表現を教えるにあたって知っておくべき必須事項である。また、これらは口頭で説...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。