○目的 伝統的な閾の測定方法の一つである極限法を用いて、身体の異なる部位で触2点閾を測定し、身体の部位と測定方向によって閾値がどのように変化するかを検討する。更に、極限法(上下法)による閾の測定方法についても理解する。閾とは、光や音などの刺激の有無、同種刺激間の差異などが感知できるか否かの境目の事、つまり刺激の最小値のことであり、またその境目にあたる刺激の強さを閾値という。
○方法
極限法の中の1変形である、上下法、または階段法で測定し、反応は2件法(2点、1点)によった。実験者が上のレベルから下のレベルへ、の様に一方通行的に調節するのが「極限法」である。もっと正確に測ろうとする際に用いる、「上下法(階段法)」という手段で測定した。これは極限法の亜型の様な方法であり、極限法が一方通行的に下げるだけ上げるだけだったのに対し、下げて被験者の反応が変化したら上げてみて、また変化したら下げてみて、の試行を繰り返して平均をとる方法である。
a)使用器具 Spearman型触覚計
b)検査部位 ①前腕の内側で肘の関節と手首の中間の部位
②掌 ③中指の指頭中央
c)検査方向 縦、横の...