オシロスコープの基本的な原理を理解し、実験を通して電圧測定の基礎を身につける
インターナルトリガとは表示したい入力信号を利用して強制的に同期を取る方法である。周波数をかえても同期をとりつづける。他に別の信号を使い同期をとるエクスターナルトリガ、電源から同期を取るライントリガなどがある。トリガとは時間的に変化する信号が周期的に加わったときに、その信号の波形を継続的に表示するために加わる時間掃引の周期を信号の周期に合わせ、同期をとるための掃引開始点のことである。時間掃引の周期が信号の周期の整数倍になると波形が静止する。この状態にすることが同期を取るということである。同期を取るためには、トリガを1周期上の同じ点に合わせればよい。トリガを設定した場合、トリガのレベルと波形が2点以上で交点を持つ場合がある。この場合はスロープをつかい、波形の傾きの符号を異符号にかえたりして、一方の点を選ぶ。トリガーの場所を調整するのがトリガーレベルである。y軸方向に+方向、-方向に動く。この時注意しなければならないのはトリガレベルが振幅よりも大きくなってしまうと、交点が取れず、よって同期できないので波形が表示できない。
『オシロスコープの原理について』
・目的
オシロスコープの基本的な原理を理解し、実験を通して電圧測定の基礎を身につける
・実験原理
オッシロスコープとは時間的に変化する電気信号をブラウン管上に図形として表し、観測する装置である。オッシロスコープは水平(X軸)入力と垂直(Y軸)入力との入力端子をもち、ブラウン管上の輝点は水平、垂直方向にそれぞれの入力電圧に比例した変位を示す。この性質を利用して、以下の実験にとりくむ。
・実験方法
A、時間掃引
(1)インターナルトリガ、トリガレベル、スロープを操作し、その役割を理解する
(2)ライントリガを用いて波形を静止させるためには何を行えばよいか理解する
(3)オシロスコープの入力結合をAC、及びDCにして、周波数1~10hzの正弦波の振幅を読み取る。その値をグラフから読み取り、それぞれの結合方式の役割を理解する。
B、X-Y動作
チャンネル1とチャンネル2に同じ電気信号を入力したときに表示されるリサージュ曲線をスケッチする。また周波数f1とf2の関係をf1=f2だけでなく、 f1=nf2(n=1、2、3、4・・・・)となるように変えた場合のスケッ...