授業で少年矯正について学んだ事を機に、その根本となる少年犯罪は一体どういうものか、具体的に知識として体系付けたいと思った。
ここ数年間で何度新聞やニュースの見出しに少年犯罪という文字が掲載されただろう。中学生、高校生が悲惨な事件を起こす度に大人たちは心を痛めている。そして今、12歳や14歳の小学生までもが平気で人を殺すような時代になり、大人だけではなく同世代の子どもにも大きな衝撃を与えている。今でこそ<少年犯罪>という言葉が頻繁に使われるようになってはいるが、それを一言で表す事は決して容易ではない。ここで一つ、1997年に神戸で起こった連続児童殺傷事件1である。この事件は加害少年の異常な世界観や残虐極まりない犯行に日本中が大きな衝撃を受けた事は言うまでもない。しかし、この事件以降、少年犯罪は減る事はなくむしろ増え続けている。少年犯罪とは何なのか、何故子どもたちは非行に走るのか、それらの疑問に対する答えを少しでも見出したいと思いこのテーマに焦点を当てる。
少年犯罪と社会
火曜2限 矯正心理学
法学部法律学科
J040040
稲家 慶一
はじめに
授業で少年矯正について学んだ事を機に、その根本となる少年犯罪は一体どういうものか、具体的に知識として体系付けたいと思った。
ここ数年間で何度新聞やニュースの見出しに少年犯罪という文字が掲載されただろう。中学生、高校生が悲惨な事件を起こす度に大人たちは心を痛めている。そして今、12歳や14歳の小学生までもが平気で人を殺すような時代になり、大人だけではなく同世代の子どもにも大きな衝撃を与えている。今でこそ<少年犯罪>という言葉が頻繁に使われるようになってはいるが、それを一言で表す事は決して容易ではない。ここで一つ、1997年に神戸で起こった連続児童殺傷事件1である。この事件は加害少年の異常な世界観や残虐極まりない犯行に日本中が大きな衝撃を受けた事は言うまでもない。しかし、この事件以降、少年犯罪は減る事はなくむしろ増え続けている。少年犯罪とは何なのか、何故子どもたちは非行に走るのか、それらの疑問に対する答えを少しでも見出したいと思いこのテーマに焦点を当てる。
第1章 過去から現在に至る非行の流れ
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