(1)社会保障制度の概要と最近の動向について
イギリスでは、労働者の互助組織である友愛組合の伝統の下、1911年の国民保険法により社会保険制度が創設され、第二次世界大戦中に出され大ベストセラーとなった「ゆりかごから墓場まで」で有名な、「ベバリツジ報告」により社会保障制度の青写真が示され、戦後、その体系が整備化されていった。
所得保障としては、?すべての国民を対象とする保険料を財源とする拠出制給付、?租税を財源とし、所得にかかわりなく支給される非拠出制給付、?租税を財源とし、低所得者を対象とした所得関連給付、に大別できる。
また、医療は税財源で原則として無料の医療サービスを行うイギリス独自の国民保健サービス(NHS)として実施されている。
イギリスの社会保障について、我が国と比較して述べなさい。
(1)社会保障制度の概要と最近の動向について
イギリスでは、労働者の互助組織である友愛組合の伝統の下、1911年の国民保険法により社会保険制度が創設され、第二次世界大戦中に出され大ベストセラーとなった「ゆりかごから墓場まで」で有名な、「ベバリツジ報告」により社会保障制度の青写真が示され、戦後、その体系が整備化されていった。
所得保障としては、①すべての国民を対象とする保険料を財源とする拠出制給付、②租税を財源とし、所得にかかわりなく支給される非拠出制給付、③租税を財源とし、低所得者を対象とした所得関連給付、に大別できる。
また、医療は税財源で原則として無料の医療サービスを行うイギリス独自の国民保健サービス(NHS)として実施されている。
(2)年金制度について
イギリスの年金制度と我が国の年金制度は、ほぼ一緒である。
義務教育終了年齢を超えるすべての有業者(所得がない、または一定額以下の者を除く)は退職基礎年金に加入する義務がある。被用者の場合には、基礎年金に加え、二階部分の年金として国民保険の国家所得比例年金か...