21世紀の我が国は「高齢化・小子化・人口減少の世紀である」といわれている。1997(平成9)年に、国立社会保障・人口問題研究所は、1995(平成7)年の国勢調査に基づき「日本の将来推計人口」を公表した。この推計によると、我が国の総人口は2007(平成19)年を境に減少し始め、2050(平成62)年には一億50万人と、現在より約20%減となる見込みである。また、老年人口(65歳以上)の割合は今後も上昇し続け、半世紀ほど先には、約3人に1人が65歳という超高齢化社会が到来することも予測されている。
介護の意義と福祉の専門職者の資質について述べなさい。
21世紀の我が国は「高齢化・小子化・人口減少の世紀である」といわれている。1997(平成9)年に、国立社会保障・人口問題研究所は、1995(平成7)年の国勢調査に基づき「日本の将来推計人口」を公表した。この推計によると、我が国の総人口は2007(平成19)年を境に減少し始め、2050(平成62)年には一億50万人と、現在より約20%減となる見込みである。また、老年人口(65歳以上)の割合は今後も上昇し続け、半世紀ほど先には、約3人に1人が65歳という超高齢化社会が到来することも予測されている。
こうした平均寿命の伸長、高齢化の進展に伴い、寝たきりや痴呆などの高齢者介護の必要性は更に高まっている。また小子化の進行はこうした高齢者介護の問題を一層深刻化させているといえる。
一般で指す「介護」の意味は、広範で多伎な範囲に及んでいる。一般的には、「世話」「介助」「面倒」「保護」「支援」などの意味に使われている。
介護とは、狭い意味では、要介護者に対して提供される、食事・排泄・清拭・衣服の脱着・安楽な体位の確保・移動動作の介助・睡眠の世話など...