教育も福祉も、国民が健康で文化的な生活と人間的な発達を目指して、豊かで多様になるように実践を歴史的に積上げてきた。そして今日においても、受験戦争やいじめ、不登校などの教育における深刻な非人間的問題、また貧困や離婚、家庭崩壊などが深刻さを増してきている。そのなかで教育と福祉は、それぞれの領域と方法で、日本国憲法第25条に保障された「健康で文化的な最低限度の生活」の確保を目指して様々な問題に取り組んできた。
しかし、今日の教育問題は、
今日の子どもの教育問題と教育福祉について述べ、教職の専門性について論じなさい。
1,教育福祉について
教育も福祉も、国民が健康で文化的な生活と人間的な発達を目指して、豊かで多様になるように実践を歴史的に積上げてきた。そして今日においても、受験戦争やいじめ、不登校などの教育における深刻な非人間的問題、また貧困や離婚、家庭崩壊などが深刻さを増してきている。そのなかで教育と福祉は、それぞれの領域と方法で、日本国憲法第25条に保障された「健康で文化的な最低限度の生活」の確保を目指して様々な問題に取り組んできた。
しかし、今日の教育問題は、はたして教育の領域だけで改善・解決していける問題であろうか。例えば、低学力の問題1つをとってみても、学校自身の教育力や詰込み教育の過密カリキュラムなどによる教育自身にその原因を帰すべき事も多々あるが、学校教育以前の家庭での文化的教育環境や、そしてそれを支える家庭の経済的社会環境にも大きく影響されている点も重要である。
また、貧困や離婚などによる家庭崩壊のために、例えば養護施設に措置された子ども達は、福祉施策がその限りで終結するはずも無く、その子ども達の社会での...