東京福祉大学「心理学統計法」のレポートの参考に。
「下記の言葉をすべて用いながら、統計的仮説検定について述べよ。」
一見、心理学と数字は関係性が薄いのではないかと感じる。しかし、優しさを数字で表すなど、心を数字に置き換えることによって、比較ができるようになり、より「心」を理解しやすくなるのである。そして心を数字で置き換えたものを「心理尺度」という。
あるデータが得られたら、その平均を出したり、ばらつきの大きさを計算したりして、データがもつ特徴を明確にすることが多い。心理学でもそれは例外ではなく、そのようなデータの特徴を記述する統計を「記述統計」という。一方、目の前にあるデータだけに捕われず、その背後に広がる大きな世界を推測したものを「推測統計」と呼ぶ。具体的には、目の前の大学生男女10人ずつ、計20人から得たデータを「彼らの考え方の特徴としては、女子学生の方が現実的である。」というデータを手にした場合、その結果を基に「では、日本全国の大学生の考え方の特徴としても、女子生徒の方が現実的なのではないか。」と推測したものである。
心理学では「一般的にはどうなのか」ということが重視されるため、推測統計の考え方は心理学で広く利用されている...