中国は日本にとって経済的、歴史的、文化的において、また多面において重要な国である。中国は歴史的、文化的の面で独自に世界の中で発展を遂げてきた。現代では、世界共通語とされる英語よりも、中国語を習うべきという声も多く聞く日々である。毛沢東時代、中国には停滞と混乱しか生まれなかった。しかし、
「環太平洋の民族と社会、文化」レポート
~中国の環境と社会問題~
20421047
英文:荻野智子
中国は日本にとって経済的、歴史的、文化的において、また多面において重要な国である。中国は歴史的、文化的の面で独自に世界の中で発展を遂げてきた。現代では、世界共通語とされる英語よりも、中国語を習うべきという声も多く聞く日々である。毛沢東時代、中国には停滞と混乱しか生まれなかった。しかし、鄧小平による、改革、開放政策により中国は今までとないスピードで高度経済成長を遂げ、現在では世界第七位の経済大国となっている。2020年にはアメリカ、日本をついで世界第三位の経済大国になろうとしている。そんな中国大国だが、中国社会は周辺国に対しても、世界的に対しても重要な問題を抱えている。一体、高い高度経済成長を進める中、どのような環境に囲まれ社会問題に直面しているのだろうか。
まず、高度成長と呼ばれる中国の影には地域格差が大きく存在しているという問題がある。地域によって経済格差が異なるのだ。その格差は大きく二つに分けられ、一つは都市と農村との格差、もう一つは西部と東部にあるといわれている。都市と農村...