文化と宗教

閲覧数2,236
ダウンロード数25
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    1、はじめに

     今年、4月に教皇ヨハネ・パウロ二世が逝去した。その後の報道で新たな教皇が誰になり、今後どのような方針がとられるのかが多くの人の関心を集めた。人工妊娠中絶についても、教会がどのような立場をとるのか関心が集まった。
    現在、多くの人が人工妊娠中絶を行っているが、キリスト教教会はそれに否定の立場をとり続けている。キリスト教会は、いつからどうして人工妊娠中絶を禁じているのか、今の時代にあった対応と言えるのか、文化なども踏まえ、現在の堕胎問題を考えたい。
           
    1、アイルランド
    アイルランドは厳格なカトリック(伝統的保守派)国であるため、中絶を全面的に禁止している国の一つである。1983年、それまでの憲法を改正して胎児の人権を守るという名の下に女性の中絶の権利は完全に剥奪されるが、イギリスに渡って中絶することを保障している。

    2、ドイツ
     ドイツは南半分をカトリック,北半分をプロテスタントがそれぞれ多数を占めているという状況が長い間続き,中絶論争での衝突も極めて大きかった。大戦後に堕胎罪を改正する際に、女性の自己決定権と胎児の生命権、どちらを優先させるかで、胎児の生命権をとった。
    しかし、
    ・妊娠または出産により母体の生命・健康が危険にさらされているとき
    ・胎児に重大な障害があるとき
    ・ 暴行されて妊娠したとき
    ・ 社会的事情(経済的理由)

    上記4つの理由を挙げることで中絶ができることになっている。
    3、イギリス
    堕胎は原則禁止だがドイツであげた4点に加えて下記の3つの場合認めている。
    ・二人の医師が中絶の必要性を認めなければならない。
    ・ 手術をする場合は,National Health Serviceの病院か認可された診療所に限定する。
    ・ 例え妊娠した女性が中絶を望んでも、医師の良心に反するならば,医師は手術することを強制されない。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    2005年7月宗教学レポート
    文化と宗教
    ―キリスト教と女性―
    法学部 法律学科200500062
    1年B組 石田沙織
     
    1、はじめに
     今年、4月に教皇ヨハネ・パウロ二世が逝去した。その後の報道で新たな教皇が誰になり、今後どのような方針がとられるのかが多くの人の関心を集めた。人工妊娠中絶についても、教会がどのような立場をとるのか関心が集まった。
    現在、多くの人が人工妊娠中絶を行っているが、キリスト教教会はそれに否定の立場をとり続けている。キリスト教会は、いつからどうして人工妊娠中絶を禁じているのか、今の時代にあった対応と言えるのか、文化なども踏まえ、現在の堕胎問題を考えたい。
           
    2、キリスト教各国の考え
    1、アイルランド
    アイルランドは厳格なカトリック(伝統的保守派)国であるため、中絶を全面的に禁止している国の一つである。1983年、それまでの憲法を改正して胎児の人権を守るという名の下に女性の中絶の権利は完全に剥奪されるが、イギリスに渡って中絶することを保障している。
    ドイツ
     ドイツは南半分をカトリック,北半分をプロテスタントがそれぞれ多数を占めているという状況が長...

    コメント1件

    anko0425 購入
    中絶とキリスト教に関する資料がなく困っていました。
    各国の中絶に対する姿勢など、コンパクトにまとめられていて
    とてもわかりやすかったです。
    2006/01/11 1:20 (18年10ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。