医療事故と警察の不祥事が、連日マスコミをにぎわしている。ともに日常生活に密着した信頼関係を基盤として成り立っている問題だけに、国民の不安といらだちは高まり、深刻な社会問題となっている。とくに、最近の医療事故をみているとケアレスミスが続発し、しかも患者の死亡という不幸な結末を迎えており、まさに危機的な状況である。
1999年1月の横浜市大病院患者取り違え手術事件、次いで2月には都立広尾病院の消毒液誤認点滴死亡事件、11月末の国立循環器病センターでの心臓手術時の薬剤混合ミス死亡事件、12月の大阪赤十字病院における抗がん剤過量投与死亡事件、2000年1月の国立松江病院の人工呼吸器電源入れ忘れ死亡事件、2月末の京大病院における人工呼吸器の加湿器消毒液誤注入中毒死事件、4月の東海大学病院における内服薬点滴女児死亡事件等々、重大な事件があいついで発生している。しかし、このような医療事故はこの1,2年に急に発生したものではなく、以前にも類似事故は数多く発生していたが、ただ、最近のように大々的にマスコミにとりあげられることがなかっただけなのである。
これほどまでに、医療事故はたくさん発生しているのにもかかわらず、被害者の多くは、医療機関の不適切な対応や、医療過誤訴訟の難しさから泣き寝入りを強いられ、精神的、経済的にも苦しんでいるのが実情である。被害者や遺族を救うためには、何が必要なのであろうか?医療事故の現状をふまえたうえで、再発防止策を考えていきたい。
医療事故について
02B3136036 滑田絵美
医療事故と警察の不祥事が、連日マスコミをにぎわしている。ともに日常生活に密着した信頼関係を基盤として成り立っている問題だけに、国民の不安といらだちは高まり、深刻な社会問題となっている。とくに、最近の医療事故をみているとケアレスミスが続発し、しかも患者の死亡という不幸な結末を迎えており、まさに危機的な状況である。
1999年1月の横浜市大病院患者取り違え手術事件、次いで2月には都立広尾病院の消毒液誤認点滴死亡事件、11月末の国立循環器病センターでの心臓手術時の薬剤混合ミス死亡事件、12月の大阪赤十字病院における抗がん剤過量投与死亡事件、2000年1月の国立松江病院の人工呼吸器電源入れ忘れ死亡事件、2月末の京大病院における人工呼吸器の加湿器消毒液誤注入中毒死事件、4月の東海大学病院における内服薬点滴女児死亡事件等々、重大な事件があいついで発生している。しかし、このような医療事故はこの1,2年に急に発生したものではなく、以前にも類似事故は数多く発生してい...