反体制とは、体制に反対することである。反体制的なものをあげるとたくさんあるが、ロックがまずあげられる。ロックはもともと不良の音楽といわれていた。それが反体制的な意味を持つようになるのは、1960年代に起こったベトナム戦争への反戦運動が起こり始めたときに、ウッドストックに集ったロッカーやビートルズがそうした運動や文化の一種の象徴的な存在になったためである。その中でも有名な元ビートルズのリーダーであるジョン・レノンについてとりあげ書きたいと思う。
ベトナム戦争は1960年代前半から1975年まで続いた、南ベトナムと北ベトナムによる戦争である。しかし、戦況は次第に南ベトナムを支援したアメリカと北ベトナムを支援したソ連との対立となっていた。ベトナム戦争の間にアメリカでは1500億ドルを投じ、ピーク時には年間54万人の軍人を派遣した。米国内だけの兵士ではなく、他の国からも兵が出された。結果としては北ベトナム軍の勝利で戦争は終結し、アメリカは敗戦した。アメリカ軍は5万8千人以上の戦死者を出し、南北ベトナムの人民の死亡者は200万人にのぼった。民間人をも巻き込んだこの戦争は、実体を知った世界中のジャーナリストたちの手によってこの戦争の実体を世界中に伝えられ、次第に反戦運動が盛んに行われアメリカ国内でも反戦の動きが高くなっていった。
ジョン・レノンも、ビートルズのころから戦争に反対する発言をしていたがソロになってからさらにはっきりと言うようになっていた。愛と平和を唱え、世界がひとつになって戦争がなくなればいいという希望を持ってたくさんの反戦活動を行った。また、妻のオノ・ヨーコと共に「ベットイン」という反戦を唱えるインタビューをし、そのスローガンだといわれる「平和を我らに」を作った。
反体制とロック
反体制とは、体制に反対することである。反体制的なものをあげるとたくさんあるが、ロックがまずあげられる。ロックはもともと不良の音楽といわれていた。それが反体制的な意味を持つようになるのは、1960年代に起こったベトナム戦争への反戦運動が起こり始めたときに、ウッドストックに集ったロッカーやビートルズがそうした運動や文化の一種の象徴的な存在になったためである。その中でも有名な元ビートルズのリーダーであるジョン・レノンについてとりあげ書きたいと思う。
ベトナム戦争は1960年代前半から1975年まで続いた、南ベトナムと北ベトナムによる戦争である。しかし、戦況は次第に南ベトナムを支援し...