少年法の歴史

閲覧数5,472
ダウンロード数17
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    今、少年法改正に関して、多々の議論が行われているわけであるが、それについての私の見解を述べ、また、そこで反対派の立場をとることによって生じた、少年院についての意見を述べたいと思う。
    福田教官は、少年法改正に対しては、反対の姿勢をとっていた。子供を、大人への、成長・発達のプロセスと考えれば、厳罰化、検察官逆送の範囲拡大、処分決定に対する検察官の抗告権などの、改正点として挙げられていることは、おかしいのではないかというご意見であった。少年法は、元々、大人を取り締まる罪刑からの逸脱として生まれたはずであったはずで、大人との区別を無くのは間違っているのではないかということであった。
    これに対し、少年法改正賛成派の見解は以下である。少年犯罪の凶悪化、凶暴化を受けて、凶悪事件を起こした16歳未満の少年に対して成人同様、刑事罰を与え方がいいのではないかと見ている。これは、1997年の、酒鬼薔薇事件の影響を強く受けたものである。教育環境は悪化し、子供が置かれている環境も、子供達の考え方も、立法当時とは変化しているのだから、状況に合わせて、法も改正する必要がある。万引き、窃盗などの軽犯罪ならともかく、殺人などの重大犯罪は少年法ではなく刑法で裁くべきだという世論も確かにあり、子供の人権を叫んでいるのに、被害者の人権はないがしろにし、犯罪者を国家権力が擁護するような法律はおかしいのではないかということである。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    今、少年法改正に関して、多々の議論が行われているわけであるが、それについての私の見解を述べ、また、そこで反対派の立場をとることによって生じた、少年院についての意見を述べたいと思う。
    福田教官は、少年法改正に対しては、反対の姿勢をとっていた。子供を、大人への、成長・発達のプロセスと考えれば、厳罰化、検察官逆送の範囲拡大、処分決定に対する検察官の抗告権などの、改正点として挙げられていることは、おかしいのではないかというご意見であった。少年法は、元々、大人を取り締まる罪刑からの逸脱として生まれたはずであったはずで、大人との区別を無くのは間違っているのではないかということであった。
    これに対し、少年法改正賛成派の見解は以下である。少年犯罪の凶悪化、凶暴化を受けて、凶悪事件を起こした16歳未満の少年に対して成人同様、刑事罰を与え方がいいのではないかと見ている。これは、1997年の、酒鬼薔薇事件の影響を強く受けたものである。教育環境は悪化し、子供が置かれている環境も、子供達の考え方も、立法当時とは変化しているのだから、状況に合わせて、法も改正する必要がある。万引き、窃盗などの軽犯罪ならともかく、殺...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。