近代経済史

閲覧数1,201
ダウンロード数10
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    先ず初めに現在日本型経済システムが変革の時期にある。それはよく最近耳にする「成果主義」や「終身雇用制の見直し」である。日本は「長期的関係」(終身雇用、系列、メインバンク制度、官と民の協調的な関係)が特徴の経済システムである。これは戦後の日本企業の競争力の源泉であった。しかしそれは日本が欧米に対するキャッチアップに励んでいた時代には強みとなったものの、グローバル化に伴う現代の「大競争」(メガ・コンペティション)時代には通用しなくなっている。キャッチアップの時代には、経済が右肩上がりで目指すべき目標が明確であったので、企業経営者がどのような事業を追求すべきかを決めるのは比較的簡単であった。だが、八五年のプラザ合意を境に、日本の所得水準は世界最高水準に到達し、かつての欧米のような目指すべき目標を失ってしまった。いまや、企業経営者は、欧米の模倣なく自力で新規事業を開拓しなければならないので、当然ながらそれに伴うリスクも失敗の危険も以前よりもはるかに大きくなった。.........
    .......
    現在日本経済に限界がきているので変革の必要がある。しかし、不況打破の為に「ケインズ政策」をとったが効果がなかった。これからの展望についてレギュラシオン理論に基づくアプローチを提案した。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    今の日本、そしてこれからの日本経済について述べていきたい。先ず初めに現在日本型経済システムが変革の時期にある。それはよく最近耳にする「成果主義」や「終身雇用制の見直し」である。日本は「長期的関係」(終身雇用、系列、メインバンク制度、官と民の協調的な関係)が特徴の経済システムである。これは戦後の日本企業の競争力の源泉であった。しかしそれは日本が欧米に対するキャッチアップに励んでいた時代には強みとなったものの、グローバル化に伴う現代の「大競争」(メガ・コンペティション)時代には通用しなくなっている。キャッチアップの時代には、経済が右肩上がりで目指すべき目標が明確であったので、企業経営者がどのような事業を追求すべきかを決めるのは比較的簡単であった。だが、八五年のプラザ合意を境に、日本の所得水準は世界最高水準に到達し、かつての欧米のような目指すべき目標を失ってしまった。いまや、企業経営者は、欧米の模倣なく自力で新規事業を開拓しなければならないので、当然ながらそれに伴うリスクも失敗の危険も以前よりもはるかに大きくなった。「ハイリスク・ハイリターン」の時代、換言すれば、「確率性パラダイム」の時代で...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。