(4)食事を計画することの意義
家族1人1人が健康で充実した生活を送るためには、各個人のライフステージにみあった食事を計画して実行することが大切である。食事は1人1人に適した量や質に留意して、計画したい。
?栄養素の種類と機能及び各ライフステージごとの栄養素の特徴について理解させる。
(1)栄養素の種類とその機能
食品成分のなかで、消化・吸収され生命活動を維持するために体内で使われるものを栄養素という。栄養素は体内に入ると、エネルギー源として、また身体組織を構成する素材として、生理機能を調節し代謝を遂行するものとしてはたらく。
(2)炭水化物
炭水化物は、ブドウ糖や果糖などの単糖類を基本単位とする化合物で、消化されやすい糖質と、消化されにくい食物繊維に分けられる。
炭水化物を多く含んだ食品には、米・小麦・とうもろこしなどの穀類とイモ類がある。.....................
(4)栄養所要量と食品成分表
栄養所要量は、健康で活動的な生活を営むために、1日に摂取することが望ましい平均的なエネルギー量や、おもな栄養素量を示したものである。栄養所要量は年齢・性別・日常生活での肉体活動の活動水準を示す生活活動強度などで異なる。
食品成分表は、可食部100gあたりのエネルギーや栄養素量を示したものであり、食品の栄養的な特徴を知ることが出来る。
?各自の食生活を振り返る中で、現代の食生活の問題点について考えさせ、食事が栄養的な充足とともに、家族や人々とのコミュニケーションの促進、精神面の充足や安定に果たす役割が大きいことに気付かせる。
・食事とコミュニケーション
家族が揃って食事をする利点としては、(a)楽しい、(b)嗜好や食欲が異なるので、いろいろな食べ物が揃い、摂取栄養構成のバランスが良くなる、(c)食事についての知識・技術やマナーを学ぶ良い機会が多くなる、(d)家族間のコミュニケーションをはかることができる、などである。
家庭基礎の内容把握4
~食生活の管理と健康~
(2)家族の生活と健康
ア.食生活の管理と健康
栄養・食品・調理・食品衛生などに関する基礎的な知識と技術を習得させ、家族の食生活を健康で安全に営むことができるようにする。
(内容の構成及びその取扱い)
アについては、栄養・食品・調理の関連を図って扱うようにすること
家族の栄養と食事、食品と調理、食生活の安全と衛生などに関する基礎的な知識と技術を、実験・実習を中心とした学習活動を通して習得させ、家族の食生活を健康で安全に営むことが出来るようにする。
ここでは、栄養・食品・調理について、個別の学習になるのではなく、家族の食生活を健康で安全に営むために活用出来るように、関連を図って扱うようにする。
ア).家族の栄養と食事
教科書 P.58~P.64 食生活をみつめる・P.65~P.72 食品を栄養的にみる
①家族が健康な食生活を営むためには、栄養的にバランスのとれた食事が重要であることを認識させる。
朝食をきちんと食べよう
朝食は、睡眠中に下がった体温をあげ、脳やからだにエネルギーを供給するという、目覚まし時計のような役割を果たす...