私たち人間は、様々な環境に関わり、影響を受けながら発達を遂げていく。
そして、どんな環境の中でも、人間の発達はある一定の順序性と方向性をもち、基本的には、連続的かつ迅速に行なわれていく。
エリクソンは発達について“自我の発達は、社会との関わりの中で遂げられるのであると同時に、個人の欲求や能力との相互作業によって生み出される”という心理社会論を唱えている。これは、人がその時々の発達の段階において、社会からの要求に応じようとする心理的努力がある。
心理的努力は、自分の行動の基準や目標、つまり自分という人格形成に根ざしたものである。努力すべき目標によっては、何らかの緊張が生じるが、自分で解決したり、到達するように、自分でそれを乗り越えなければ次の段階に進めない。つまり、現在や将来の問題を解決し乗り越えるためには、以前の発達段階においての目標を乗り越えられたかが影響してくる。
また、エリクソンの発達段階説は、全生涯をとらえ、生涯にわたっての自我の発達は8段階からなると提起している。
各段階の内容は、2つの相反する解決の方向づけの葛藤によって特徴づけられている。
以下に、8つの発達段階について述べる。
?乳児期(誕生日から1歳頃まで)
乳児は、生活の全てが、世話をしてくれる母親に依存して生きている。世話をしている母親も、子どもが泣けば抱きしめてあげたり、母乳をあげ、オムツを交換し、時には話せない我が子に対して話しかけるなど、子どもの要求を満たそうとする。それに対して、子どもは親から「信頼感」を学んでいく。しかし、子どもの要求を母親が満たさない時は、「不信感」をもち、更に泣いたり、無表情になるなど、信頼感を獲得することができず、周囲にいる人を受け入れられなく、自閉的な特徴の性格や引っ込み思案、他者を疑うなどの姿が現れる。
「乳幼児期から老年期にいたる発達の特徴について述べよ。」
私たち人間は、様々な環境に関わり、影響を受けながら発達を遂げていく。
そして、どんな環境の中でも、人間の発達はある一定の順序性と方向性をもち、基本的には、連続的かつ迅速に行なわれていく。
エリクソンは発達について“自我の発達は、社会との関わりの中で遂げられるのであると同時に、個人の欲求や能力との相互作業によって生み出される”という心理社会論を唱えている。これは、人がその時々の発達の段階において、社会からの要求に応じようとする心理的努力がある。
心理的努力は、自分の行動の基準や目標、つまり自分という人格形成に根ざしたものである。努力すべき目標によっては、何らかの緊張が生じるが、自分で解決したり、到達するように、自分でそれを乗り越えなければ次の段階に進めない。つまり、現在や将来の問題を解決し乗り越えるためには、以前の発達段階においての目標を乗り越えられたかが影響してくる。
また、エリクソンの発達段階説は、全生涯をとらえ、生涯にわたっての自我の発達は8段階からなると提起している。
各段階の内容は、2つの相反する解決の方向づ...