資料:6件
文化 と宗教
1、はじめに
今年、4月に教皇ヨハネ・パウロ二世が逝去した。その後の報道で新たな教皇が誰になり、今後どのような方針がとられるのかが多くの人の関心を集めた。人工妊娠中絶についても、教会がどのような立場をとるのか関心が集まった。
現在、多くの人が人工妊娠中絶を行っているが、キリスト教教会はそれに否定の立場をとり続けている。キリスト教会は、いつからどうして人工妊娠中絶を禁じているのか、今の時代にあった対応と言えるのか、文化なども踏まえ、現在の堕胎問題を考えたい。
1、アイルランド
アイルランドは厳格なカトリック(伝統的保守派)国であるため、中絶を全面的に禁止している国の一つである。1983年、それまでの憲法を改正して胎児の人権を守るという名の下に女性の中絶の権利は完全に剥奪されるが、イギリスに渡って中絶することを保障している。
2、ドイツ
ドイツは南半分をカトリック,北半分をプロテスタントがそれぞれ多数を占めているという状況が長い間続き,中絶論争での衝突も極めて大きかった。大戦後に堕胎罪を改正する際に、女性の自己決定権と胎児の生命権、どちらを優先させるかで、胎児の生命権をとった。
しかし、
・妊娠または出産により母体の生命・健康が危険にさらされているとき
・胎児に重大な障害があるとき
・ 暴行されて妊娠したとき
・ 社会的事情(経済的理由)
上記4つの理由を挙げることで中絶ができることになっている。
3、イギリス
堕胎は原則禁止だがドイツであげた4点に加えて下記の3つの場合認めている。
・二人の医師が中絶の必要性を認めなければならない。
・ 手術をする場合は,National Health Serviceの病院か認可された診療所に限定する。
・ 例え妊娠した女性が中絶を望んでも、医師の良心に反するならば,医師は手術することを強制されない。
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ロシア宗教 思想と文化 カラマーゾフの兄弟
ロシア宗教思想と文化のレポートテーマとなるものは三つあるので、それぞれ一を大審問官の物語によるイワンの世界観、二をゾシマ長老の法話によるアリョーシャの考え、三をイワンとアリョーシャの議論とロシアの時代背景と三つに分け、考え議論していきたい。
まずは一番目のテーマである大審問官の章について考えていきたい。大審問官の話はイワンがアリョーシャに話す内容だが、何故イワンはアリョーシャにこのような話をしたのだろうか。それはイワンとアリョーシャの神に対する考え方の違いである。イワンは神など存在しないと考えており、アリョーシャは神は存在すると考えている。このアリョーシャの考え方を否定し自分の考え世界観を表すために、イワンはアリョーシャに対して大審問官の話をしたのだろう。
大審問官の話は復活したキリストと大審問官なる老人との対話である。しかし対話というよりは、大審問官がキリストに対して様々な問を出しキリストを問い詰めているように感じられる。しかもこの大審問官の問に対してキリストは聞いているのみで反論をしないのでキリストがいかなる考えをもっていたのか分からない部分がある。キリストは以前悪魔に三つの問を迫られたことがあった。一つは、石をパンに変えてみせろ。二つめは、神の子ならばこの場所から飛び降りてみよ、御使に受けとめられるのだろう。三つめは、もしひれ伏し私を拝むならこの全ての国をやろう。キリストはこの三つの問をすべて否定し実行しなかった。一つめの問に対しては、人はパンのみで生きているわけではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きていると。二つめの問に対しては、あなたの主である神を試すものではないと。三つめの問に対しては、退け悪魔よ、主である神を拝し、ただ神のみに仕えよと。この三つの問を大審問官は神秘、奇蹟、権威と表している。
キリストはこの神秘、奇蹟、権威を否定したことになるのである。キリストはこれらの問を退け人に自由を与えたが、大審問官は自由ほど耐え難いものはないと言っている。この両者の意見が食い違うのは人という存在の見方、考え方が違うからではないのか。大審問官は人を無能で卑しい弱き存在だと考えている。その無能な存在に自由などを与えても意味が無いと言っているのであろう。キリストは人を尊ぶあまり人に対してあまりに多くの要求をしすぎた。しかし弱き卑しい人間にはキリストが提示した要求は堪えられるものではなかった。だからこそ大審問官は、悪魔と手を組み、弱き卑しい人を罪意識から解放し、パンによって救済することを主張するのである。この事から奇蹟、神秘、権威こそが必要だと大審問官ないしイワンは考えているのであろう。そして奇蹟、神秘、権威こそ悪魔が満たしてくれるものなのだ。だからこそキリストではなく悪魔についているのである。
この事からイワンの世界観とは神秘、奇蹟、権威を基盤になりたった社会なのだろう。その基盤は悪魔によって出来ているので神の存在は認めずとも、悪魔の存在は認めているのではないだろうか。そして神が存在するからこそ罪というものが存在しており、神さえ存在しなければ全ての行いが許されると思っているのは、悪魔と手を組み罪意識から解放されたと考えているからだろう。確かに人というものは今まで権威の下に存在してきている。誰かが道をつくり指導者となり、その道を多くの人が歩いていく。そして国、社会というものが完成していく。もし誰も道を作らなければ人は前に進んでいけないのではないか。イワンの言う無神論は単に神が存在しないと考えているのではなく、神は途中で過ちを犯した為必要では
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歴史学 レポート 「現代日本における宗教 文化 」
歴史学
歴史学の講義では、何回かにわたって、天変地異という点から仏教について考察した。古代、中世、近世とその時代時代で人々が心の支えとする宗教のあり方、本質、宗教観念、対象階級などさまざまな宗教文化が変容していくということを学んだ。そこで私が関心を抱いたことは、現代日本の宗教文化を代表しているといってもよい新興宗教やオカルト宗教がなぜ現代社会において出現し、多くの人々を魅
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宗教文化
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【聖徳大学】日本の宗教 と文化 Ⅰ 第1課題[A評価] + 試験対策[S評価] ※当該科目は課題1つ
■第1課題 第1設題 A評価
教科書『日本の宗教と文化Ⅰ・Ⅱ‐仏教と女性‐』及び参考文献を読み、各自興味を持った事柄についてテーマを設定し論ぜよ。
テーマ:律令制と官尼の衰退
[講評]
・律令制と官尼の衰退をトリガーに「社会と宗教」という更に大きなテーマに結び付けて論述されている点を高く評価できる。
・序論において、具体的に本論の内容に関する問題提起をしておくとなおよい。
■試験対策 S評価
論述の対策文 全1問
※経年による傾向の変化は自身で確認のこと
■参考文献
『日本の宗教と文化Ⅰ・Ⅱ‐仏教と女性‐』松下みどり 聖徳大学通信教育部
2005年10月1日
『仏教の中の男女観』植木雅俊 岩波書店 2004年3月19日
■備考
資料は試験対策の内容を確認いただくため「試験対策→第1課題」の順に記載。
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