資料:2件
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P2PがCDの売り上げに与える影響を調べ、音楽業界が今後どうして行くべきかを考える
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・CD売り上げの現状
ここ数年、音楽CDの売り上げが低下してきていると言われている。まず、それが本当である事を確認し、日本だけでなく世界的な傾向はどうなのかを把握するために、アメリカと日本における音楽CDの現状を調査する。
まずはグラフ1を見てもらいたい。
これ(日本の音楽CD生産量)を見て分かるとおり、日本の音楽CD生産実績は年々減少している。このグラフでは1998年までは前年に比べ実績が上がっているのが分かる。しかし1999年には減少に転じ、そこからは下がり続けている。
次にグラフ2とグラフ3(アメリカのCD生産枚数)を見てもらいたい。グラフ2ではアルバムCDの生産枚数が1999年から2000年にかけて上昇しているのが分かるが、それ以降は落ち込んでいる。全体的には上昇しているようにも見えるが、グラフ3のシングル生産枚数を見れば、1997年以降の急激な減少が見られる。特に2000年・2001年では前年と比べ大幅な減少が見られる。音楽ソフト全体でこれを見た場合、1999年までは前年を上回る実績であるが、それ以降2000年・2001年では前年を下回る結果となっている。こういったことからアメリカにおける音楽CD売り上げは1999年前後を境に落ち込んでいる事がわかる。
・音楽業界の主張
いったい何がこのような状況を引き起こしたのであろうか。まずは音楽業界側の主張を挙げてみたい。
CDの売り上げが減少しだした1999年に注目すると、それがNapsterの出回った年であることが分かる。そしてこの1999年より、年々ファイル交換ソフト(P2P)の利用者が増えている。これらの事をあわせて考えると、1999年より見られるCDの売り上げの減少の理由がP2Pによるもののように見える。
さらに何度かの調査を通して音楽業界は、P2PがCDの売り上げに悪影響を及ぼしている事を示している。
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