連関資料 :: 日本の年金改革について

資料:2件

  • 日本における昨今の年金改革議論について
  • 現在、国会を中心として各方面で年金改革の議論がなされている。しかし前述の通り、年金の正確な理解がなされた上での議論は少ないのが現状である。まずは、現在行われている年金改革議論の要旨をあげてみたいと思う。 まず「世代間扶養」と「世代間公平性」の問題がある。これはたとえば民主党の年金改革案の中に謳われているように、現行の年金制度で進んだならば、現在の世代と未来の世代の間に給付と負担における不公平が生じるというものだ。その理由として、年金制度に対する不信感が国民に広がり、保険料を納付するものが激減しており、また出生率の著しい低下から、このままでは将来国民の保険料負担は増加し、年金制度自体が崩壊してしまう、というものであった。 年金改革議論の重要な点は、年金があまりにも国民生活の根本的な位置にあるのにもかかわらず、その中身は複雑で難渋であるがために、一般国民どころか有識者の中にもその議論を履き違えてしまっているという点である。奇しくも年金議論は前述の通り、その正しい理解が進まない限り、ただむやみに国民に負担と不安を与えかねないものになっている。そこにさらにその負担と不安をあたかもなくすかに見える政策を持ち出し、不完全性を孕む国民世論に便乗してしまうようなことが起こりかねない。年金問題は、有識者はもちろんのこと一般国民がもっと意識をして考えていかなくてはならない問題であり、日本という国がより社会保障の充実した、暮らしやすい国となれるか、それが問われているのではないか。そんな風に思えてならない。
  • レポート 政治学 年金改革 社会保障 賦課方式
  • 550 販売中 2005/07/30
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