環境に関しての一般通念と実態の乖離

閲覧数1,635
ダウンロード数35
履歴確認

    • ページ数 : 1ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    「農業や環境に関する一般通念と実態の乖離」について、私はバイオマスのリサイクルについて取り上げる。

    ・一般通念
     バイオマスの定義については、平成14年度のバイオマス・ニッポン総合戦略が詳しい。バイオマスとは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石燃料を除いたもの」である。バイオマスは、地球に降り注ぐ太陽のエネルギーを使って、無機物である水と二酸化炭素から、生物が光合成によって生成した有機物であり、私たちのライフサイクルの中で、生命と太陽エネルギーがある限り持続的に再生可能な資源である。
     一般的には、「下水汚泥」「食品廃棄物」「木質系廃棄物」「家畜廃棄物」などの有機系廃棄物がバイオマスとして再生が期待されている。
     今後、ますます資源枯渇が深刻になる中で、有機性廃棄物を再資源化し利活用する動きは重要な意味を持つ。ここでは、バイオマスの中でも特に下水汚泥を取り上げる。

    ・実態
     下水汚泥の利活用については、現在堆肥化、建設資材化、助燃剤化の試みがなされている。実際に筆者が(財)滋賀県下水道公社・湖南中部浄化センターに聞き取り調査に行ったところ、下水処理のプロセスで生じた下水汚泥は、理論的には堆肥・建設資材・助燃剤としての利活用の道があることをお伺いした。しかし、堆肥としての利活用は他のリサイクル堆肥に比べて品質・製造過程に大きく難がある。というのは、現在すでに使用されている、家畜排泄物や食品廃棄物の方が、堆肥化過程も簡易であり、品質も優れているということである。家畜排泄物はすでに商品化され広く使用されており、また食品廃棄物もコンポストの形で家庭に普及しつつある。また、堆肥は需要減少傾向が長く続いており、すでに家畜排泄物・食品廃棄物由来の堆肥で、国内の堆肥需要が十分にまかなえるとのことである。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    環境に関する一般通念と実態の乖離
    下水汚泥のリサイクル
    「農業や環境に関する一般通念と実態の乖離」について、私はバイオマスのリサイクルについて取り上げる。
    ・一般通念
    バイオマスの定義については、平成14年度のバイオマス・ニッポン総合戦略が詳しい。バイオマスとは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石燃料を除いたもの」である。バイオマスは、地球に降り注ぐ太陽のエネルギーを使って、無機物である水と二酸化炭素から、生物が光合成によって生成した有機物であり、私たちのライフサイクルの中で、生命と太陽エネルギーがある限り持続的に再生可能な資源である。
    一...

    コメント7件

    yoshinori 購入
    参考になりました。
    2006/05/08 12:14 (18年6ヶ月前)

    chigiko 購入
    ok
    2006/05/28 6:50 (18年6ヶ月前)

    tarouw 購入
    とても参考になりました。
    2006/07/30 15:45 (18年4ヶ月前)

    koshikaban 購入
    good
    2006/09/07 3:43 (18年2ヶ月前)

    hanageman 購入
    good
    2006/09/24 16:54 (18年2ヶ月前)

    sorasora 購入
    参考になりました
    2006/10/20 23:14 (18年1ヶ月前)

    chiro23 購入
    good
    2007/01/27 14:49 (17年10ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。