『人的資源管理論の特徴』
1.人間観
以前の人間観は、労働者は機械や原材料と同じ生産要素の1つと見なされ、機械の付属品として扱われてきた。労働者は代替可能な労働力と見なされ、コストとして計算された。
人的資源管理論の人間観は、大きく2つの要素で構成されている。その1つは、従業員の生産能力は、企業の経済的成功に貢献をする重要な経済的資源であるとする「経済的資源としての人間観」である。もう1つは、従業員の動機づけの原理として、従業員を人間人格として取り扱うとする「人間的存在としての人間観」である。
2.人的資本の影響
これまで管理論では機械の導入などに「合理化」の重点が置かれていたのとは...