資料:229件
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ソーシャルワーク論2008
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「ソーシャルワーク論レポート」
課題Ⅰ
まず始めに、昨年10月に東京都大田区で介護対象の女性を殺害して現金を奪ったとして、強盗殺人などの罪に問われた事件を取り上げたいと思う。被告人は62歳の介護ヘルパーで、以前派遣されていた無職田中綾子さん当時78歳宅を訪れ、借金を申し込んだが断られて口論になったため、田中さんの首を絞めて殺害。現金約60万円などが入ったバッグを奪うなどした。すでに判決はでており、上岡哲生裁判長は「車いすから突き落としたうえで殺害した残忍な犯行」と述べ、被告人に対して求刑通り無期懲役を言い渡した。
近年、専門職員による窃盗事件や殺人事件などが多発している現状があります。これらは社会的にも大きな問題になっており、即急に対応していかなければならない日本の社会問題の一つにもなっている。そこで、上記の事例を基に多方面から分析をし、社会の問題点や事件の背景や原因などを具体的に考察していこうとおもう。
まず、被害者の女性とヘルパーの関係を考察していこうと思う。上記の内容から「以前ホームヘルパーをしていた」と書かれていることから、被告人は犯行時には被害者のホームヘルパーではなかったということが推測できる。そして、すでにプライベイトでも仲がよく、被害者の自宅までいけるということから両者共に仲が良かったのではないかとも感じ取れる。ここで私が倫理的に問題だと感じるのが、仕事上で仲良くなるのは問題ないが、それをプライベイトまで持ち込むのは問題があるのではないかと感じる。立場もヘルパーの方が強く、介護される側はどうしてもやってもらっているという感覚が強い中、過度な付き合いは倫理的に問題があるのではないかと感じた。やはり防止策としては、ヘルパーを雇っている会社での徹底した管理が重要ではないかと思う。
次に被害者の立場を考察してみたいと思う。被害者は78歳の高齢で被告人とある程度の面識があったことが分かる。そして、この利用者の介護度がどれくらいあったのかなどは推測できない。しかし口論などから首を絞められていることから、意思疎通は出来たことがわかる。被害者の立場としては全くの非はなくこれ以上の防衛策は無理だったのではないかと感じた。
次に犯罪を犯してしまった被告人の立場についても考察していこうと思う。まず始めに言えることは、このホームヘルパーはこの犯罪を犯したことで、ホームヘルパー全体の信用と価値を下げたということだ。この犯罪は人間としてあるまじき行為である。しかし、なぜこのホームヘルパーがこのような行為をしてしまったのかを考えてみる必要があると感じる。私もホームヘルパーの資格をもっており、半年ほど在宅サービスの仕事に携わったことがある。その時に私が感じたことは、まず一つ目に訪問する利用者宅が無防備であることが多い。二つ目は仲良くなってしまうと、お茶などを出して頂けたりするなど仕事とプライベートの隙間が狭くなってしまうことがある。現に利用者さんの中にはヘルパーさんと話をしたりすることを目的としている人が多いために、ヘルパーさん自身もお客様という意識よりも、お友達という意識を持ってしまうことが多々あると、現役のヘルパーさんから聞いたことがある。今回の事件も被告人は自分の立場を勘違いしてしまったために、利用者の家まで押し入り借金のお願いをしてしまったのではないかと感じる。
そして、もう一つ私はこの事件が起こってしまった背景に大きな制度的問題があると感じる。それはヘルパーの賃金の安さだと感じる。賃金の割りに重労働であり、人を介護すると言うことで他の
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ソーシャルワーク
事例
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リッチモンドのソーシャルワーク理論について
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リッチモンドのソーシャルワーク理論について
個別援助技術(ケースワーク)は、社会福祉固有の援助技術の一つで従来、ソーシャル・ケースワーク(個別援助)と呼ばれていたものの援助技術に当たる部分を指す。生活上の問題を抱え、援助を必要としているクライエントと、その問題の解決や緩和のために助言、支援をするソーシャルワーカーとの間の援助関係によって成立する。この援助技術には、困難な状況のために心理的に不安定な状態になっている人を援助するという「心理的側面」と、社会資源を活用し、環境条件の調整を行い、具体的なサービスを提供するという「社会的側面」とがあり、個別的な効果を意識した援助の提供方法を意味している。
この個別援助技術の語源であるケースワークという言葉を最初に用いたのは、M. リッチモンドで、彼女は、個別援助技術の生みの親であるといわれている。1870 年代、イギリスの慈善組織協会(COS )に所属する友愛訪問員が地域内の要援護者に生活相談とともに救済援助を行ったことから始まったとされる個別援助技術であるが、M. リッチモンドは友愛訪問員が貧困者の道徳的改良を主眼としていたことを疑問としていた。
当時のCOSの友愛訪問活動は中流階級の女性であるボランティアが「施しではなく友人を」といった姿勢で貧困者の家庭を訪問していた。そこでは、人格的優者(富める者)である訪問員が人格的劣者である貧困者を訪問することで人格的に良い影響を与え、貧困から抜け出すことができると考えられていた。
そして、その著書『貧困者への友愛訪問』の中では、友愛訪問を「貧困者の家庭の喜び、悲しみ、意見、感情そして人生全体に対する考え方を共感できるように身近に知る事」と定義してケースワークの基本的な考え方を提示した。
リッチモンドは、貧困という社会的背景に目を向けず、道徳的退廃のみを貧困の原因とする考え方に疑問を持ち、環境の力を利用し人格の発展をはかるといった方法を用いた。環境を重視すること、環境の力を利用することといった視点がリッチモンドのケースワーク理論の大きな特徴といえる。
つまり、リッチモンドはそれまでの経験主義的、道徳的なケースワークに、社会的視点と科学的・合理的な方法や技術を導入し、個人の環境的要因を重視し、ケースワークを「個人と社会環境との間の調整技術」として位置付けたのである。
その後の著書『社会診断』の中では、ケースワークを科学的に体系化したとされている。
この『社会診断』の中で、貧困問題にあらわれる利用者の社会的困難と社会的要求を把握するために、利用者のおかれている社会的状況とパーソナリティをできるだけ正確に捉えていくようにと主張されている。社会的証拠の収集から比較・推論そして社会診断へとその過程は進められる。そのためにまず、利用者との最初の十分な面接、次に利用者の家族との早期の接触、最後に家族以外の必要とされる協力資料源の調査が重要であるとしている。利用者のかかえる問題には様々な原因があり、そして問題解決のために利用者の気持ちや、意思をできるだけ尊重しなければならないし、本人の力を引き出し、利用者ができるだけ主体的に問題を解決していけるように個別の事情に応じて援助しなければならないということである。このM. リッチモンドの理論によって個別援助技術は専門的、科学的なものへと発展していく。
現在、わが国の高齢者福祉は介護保険制度が施行され、高齢者介護のあり方が大きく変容した。この介護保険制度の創設により、ケアマネジメント(個々の要介護者の心身状況等に合致したケアを総合的かつ効
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ソーシャルワークとフェミニストの視点
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1970年代半ば頃、第2波フェミニズム運動が大きな盛り上がりを見せた。フェミニズムによって女性の抱える問題の構造が明らかにされ、従来では注目されなかった社会福祉におけるジェンダーが労働者問題としてだけでなく、クライアントである女性の貧困化、DVなどにおいても発見され認識されようになった。なぜ母子家庭が貧困に陥り やすいのか。貧困という問題を抱えた女性にどのような支援が必要としているのか。このような疑問はDVにおいても存在し、なぜ女性が被害者になりやすいのか、被害者にはどのような支援が必要なのか問われ、ソーシャルワークにおいてフェミニストの視点が求められるようになった。
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