縄文時代の人口論

閲覧数2,264
ダウンロード数7
履歴確認

    • ページ数 : 10ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    1. はじめに

     先史時代の人口を推定することは大変難しいことである。いままでこれを試みた研究者は芹沢長介氏、山内清男氏、小山修三氏、といった限られた人しかあげることができない。「人口論は、今後の縄文時代研究において進展の期待される分野である」(羽生1990)にもかかわらず、長い間あまり議論が行われていなかった。しかし今村啓爾(けいじ)氏の西関東と中部高地の人口推定の論文が発表されて以後、何人かの研究者によって細かい地域ごとの人口推定が行われつつあるのが現状である。本発表ではそうした縄文時代人口論の研究史を通して、各研究者の人口推定に用いた方法、それを元に導き出された数値を紹介していき、今後の人口研究の課題についても述べていきたい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    縄文時代の人口論
      目次
     1.はじめに
     2.人口研究の意義
     3.山内、芹沢両氏による人口推定
     4.小山氏による人口推定
     5.今村氏による人口推定
     6.その他研究者による人口推定
     7.人口研究の課題
     8.おわりに
     参考引用文献
    はじめに
     先史時代の人口を推定することは大変難しいことである。いままでこれを試みた研究者は芹沢長介氏、山内清男氏、小山修三氏、といった限られた人しかあげることができない。「人口論は、今後の縄文時代研究において進展の期待される分野である」(羽生1990)にもかかわらず、長い間あまり議論が行われていなかった。しかし今村氏の西関東と中部高地の人口推定の論文が発表されて以後、何人かの研究者によって細かい地域ごとの人口推定が行われつつあるのが現状である。本発表ではそうした縄文時代人口論の研究史を通して、各研究者の人口推定に用いた方法、それを元に導き出された数値を紹介していき、今後の人口研究の課題についても述べていきたい。
    人口研究の意義
     ・「人口推定の最も重要な役割は、それが先史時代の人間の生活の安定・繁栄を測る客観的なメルクマールとなりうる点にある...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。