保育の中で子どもの発達を捉える際に留意する点について述べよ。
まず、保育とは「子どもの育ち(発達)を支え、援助する営み」である。では、発達というのはどう考~
一般的に進化、成長、変化、発展などの意味合いを持つ。
そして、人における発達は、個々の人間が身近な環境とのやりとりを通して、未分化・未発達の状態から、様々な能力を獲得し、より有能になっていく過程として考えられるようになり、そのような発達観が長い間、主流となっている。つまり、これは未成熟な状態から大人としての完態に向かって近づく進歩の過程と考えられていた。例えば、つかまり立ちしかできなかった赤ちゃんが歩~
などである。
しかし、この発達観では問題点が生じる。
子どもの姿は、能力だけでは捉えきれないという~
、人間関係の中で生まれるのであり、能力(できる、できない)だけを切り取って考えることができない。また、より多くのことをより早く達成させようとすれば、子どもが無気力や創造性の欠如といった問題も出てくる。
このよ
保育の中で子どもの発達を捉える際に留意する点について述べよ。
まず、保育とは「子どもの育ち(発達)を支え、援助する営み」である。では、発達というのはどう考えられているのか。
発達は、一般的に進化、成長、変化、発展などの意味合いを持つ。
そして、人における発達は、個々の人間が身近な環境とのやりとりを通して、未分化・未発達の状態から、様々な能力を獲得し、より有能になっていく過程として考えられるようになり、そのような発達観が長い間、主流となっている。つまり、これは未成熟な状態から大人としての完態に向かって近づく進歩の過程と考えられていた。例えば、つかまり立ちしかできなかった赤ちゃんが歩けるようになった、あるいは、赤ちゃんがおしゃべりするようになるなどである。
しかし、この発達観では問題点が生じる。
子どもの姿は、能力だけでは捉えきれないという点である。人間の行為はその状況、人間関係の中で生まれるのであり、能力(できる、できない)だけを切り取って考えることができない。また、より多くのことをより早く達成させようとすれば、子どもが無気力や創造性の欠如といった問題も出てくる。
このよ...