はじめに
学力低下・学級崩壊・少年犯罪の低年齢化と、現在の教育現場には様々な問題があるといえる。これらの問題が近年に限るものかといえばもちろん以前から変わらずにあったのだろうが、ここ何十年の間に随分と明確な事実として社会問題として浮き上がっている。
その際学校教育の現場において、それらの問題を解決できない原因は、「教師が無能であるからだ」と決め付けられがちである。確かに、教師にはある程度の問題解決能力やその場(群集化した生徒)を治める統治力が必要である。しかし、それらの問題を解決するには「無能」と片付けられてしまう教師一人の行動だけでなく、「保護者・生徒・教師」それぞれが協力し合って解決に望まなければならない。
この点から、教師には、様々な年代に受け入れられるコミュニケーション能力が必要であると言える。そして、その他にも「最後まで生徒を見捨てない責任感・正義感」「生徒の考えを理解するための理解力・柔軟性」など様々な能力が必要であると言えるだろう。
ここでは、まさに「理想論」でしかない少々抽象的な表現となってしまったが、以下からはシーン別に詳しく「理想の教師像」を論じたいと思う。
そして最後に、確認するまでも無いが、教師として何よりも根底に必要なのは「絶対的な学力・知識量」であることを前置きしておく。
1.授業において
私は現在、進学塾の講師として3年間勤務している。
平行して進めている、大学の教職課程の中で学ぶ「教室風景」や「望ましい授業」と、実際の現場は、その緊張感も生徒の反応も想像以上のギャップがあり、何事も経験から生まれるのだと改めて実感した。
ベテランの多くの経験者から見れば、3年などという短い期間で得るものなど知れているのかもしれないが、実際現場に立つとまさしく「反面教師」となる授業や指導者が多く、私自身はそれらマイナス面を取り除いた中から、理想の教師・授業像を設定してきた。
はじめに
学力低下・学級崩壊・少年犯罪の低年齢化と、現在の教育現場には様々な問題があるといえる。これらの問題が近年に限るものかといえばもちろん以前から変わらずにあったのだろうが、ここ何十年の間に随分と明確な事実として社会問題として浮き上がっている。
その際学校教育の現場において、それらの問題を解決できない原因は、「教師が無能であるからだ」と決め付けられがちである。確かに、教師にはある程度の問題解決能力やその場(群集化した生徒)を治める統治力が必要である。しかし、それらの問題を解決するには「無能」と片付けられてしまう教師一人の行動だけでなく、「保護者・生徒・教師」それぞれが協力し合って解決に望まなければならない。
この点から、教師には、様々な年代に受け入れられるコミュニケーション能力が必要であると言える。そして、その他にも「最後まで生徒を見捨てない責任感・正義感」「生徒の考えを理解するための理解力・柔軟性」など様々な能力が必要であると言えるだろう。
ここでは、まさに「理想論」でしかない少々抽象的な表現となってしまったが、以下からはシーン別に詳しく「理想の教師像」を論じたいと思う。
そし...