まず、類型論とは人格を全体的に、また統一的にそれを具体的に捉えようとするもので多種多様で複雑な人格を八卦より四象へと単純化させ、両儀へと至るように類型的なものを発見して分類するものである。この理論は代表的なものとしてクレッチマーの体格気質類型論がある。これは、細長型・肥満型・筋肉質型の三種に体格を分類しそれに性格を関係付けたものである。細長型は繊細で非社交的、無口で生真面目という面を持つ分裂気質である。肥満型は高揚した気分と沈んだ気分とが交互にあるいは一方だけが極端に現れる型で、概して善良で社交的なそううつ気質である。
人格の諸理論について
現存する人間であれ逝去した過去の人間であれ決して同じ人間はいない。おなじような体験をした人や似ている人はいても決して同じ人間はいないのである。これにはその人の人格や性格と呼ばれるものを理由に挙げることができる。これについて類型論・特性論・力動論の三種の人格理論から考えてみることができる。
まず、類型論とは人格を全体的に、また統一的にそれを具体的に捉えようとするもので多種多様で複雑な人格を八卦より四象へと単純化させ、両儀へと至るように類型的なものを発見して分類するものである。この理論は代表的なものとしてクレッチマーの体格気質類型論がある。これは、細長型・肥満型・筋肉質型...