乳幼児における認知機能の発達について

閲覧数4,018
ダウンロード数36
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    まず、「発達」とは、狭義においては進歩的変化だけをさすが、広義においては「上り坂の変化」である進歩的変化と、「下り坂の変化」である退歩的変化の両方を含んだ、人が生まれて死ぬまでの一生の変化をさすのである。また、発達に近い意味を持つ「成長」は、年齢にともなって生じる身体的・生理的変化を、「成熟」はほぼ二十歳前後で成長が一定水準に達したときを、そして、「学習」や「経験」は環境の影響による後天的変化と考えられる部分をさすのである。だからといって、発達が成熟や学習のどちらか一方で成り立っているのではなく、相互作用によっているのである。
     人間の持つ機能を知的な働きと、感情や意思の働きに分けたとき、前者の知的な働きに相当するものを「認知」と呼ぶ。これは、人間の情報処理によって周囲の刺激を取捨選択するのに重要な役割を持っているのである。しかし、刺激の知覚は、感覚器や神経系の機能が発達している必要があるのである。感覚には大きく分けて二種類ある。片方は触覚・温度感覚・味覚などは、感覚を起こす刺激とその刺激を受ける感覚器が近いので「近感覚」と呼ばれ、もう片方は情報処理に大きな役割をもつ視覚や聴覚などの離れたところにあるので「遠感覚」と呼ばれてい

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     乳幼児における認知機能の発達について述べなさい。
     まず、「発達」とは、狭義においては進歩的変化だけをさすが、広義においては「上り坂の変化」である進歩的変化と、「下り坂の変化」である退歩的変化の両方を含んだ、人が生まれて死ぬまでの一生の変化をさすのである。また、発達に近い意味を持つ「成長」は、年齢にともなって生じる身体的・生理的変化を、「成熟」はほぼ二十歳前後で成長が一定水準に達したときを、そして、「学習」や「経験」は環境の影響による後天的変化と考えられる部分をさすのである。だからといって、発達が成熟や学習のどちらか一方で成り立っているのではなく、相互作用によっているのである。
     人間の持つ機能を知的な働きと、感情や意思の働きに分けたとき、前者の知的な働きに相当するものを「認知」と呼ぶ。これは、人間の情報処理によって周囲の刺激を取捨選択するのに重要な役割を持っているのである。しかし、刺激の知覚は、感覚器や神経系の機能が発達している必要があるのである。感覚には大きく分けて二種類ある。片方は触覚・温度感覚・味覚などは、感覚を起こす刺激とその刺激を受ける感覚器が近いので「近感覚」と呼ばれ、...

    コメント3件

    sinba_to_nal 購入
    まとめの部分がとても参考になりました。
    2007/02/06 18:54 (17年9ヶ月前)

    be 購入
    大変、参考になりました。
    2007/09/04 15:19 (17年2ヶ月前)

    川野さかな 販売
    これからも頑張ります。ありがとうございます。
    2008/11/17 11:15 (16年前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。