集団援助技術(グループワーク)の原則と過程を述べよ
集団援助技術とは、もともと社会福祉固有の方法として生まれたものではなく、一種の教育的過程として考えられてきたものが、社会福祉領域に導入され、グループワークとして確立したものである。
援助方法としては、同じ問題を抱えるクライエントを集め、プログラム活動を行いながらメンバー間の相互作用を促し、グループの一人としての個人を援助していくものである。
その特徴は、構成員(数人のクライエント)とワーカーとの協働のもと、話し合いという技法を中心に、構成員が相互作用の影響を受け、成長を可能にしようとするところにある。
利用者は、自分と同じような課題・問題をもつ、他の利用者との活動や交流を通して、さまざまな人の異なった見方・感じ方・解釈に耳を傾けることで、自分の問題に対して新しい見方が出来るようになってくる。さらに、このような集団の中で、自分の見方・感じ方などが他の利用者の役に立つという機会や役割が与えられることによって、利用者は自分自身を尊重できるようになり、他者への信頼感を強めていくことにもつながる。
また、集団援助技術と個別援助技術と...