「これからの教員に求められる資質能力について、具体例を挙げて述べよ。」
「これが教師だ」と、呼べる一定の教師像はこの世に存在しない。なぜなら教師とは人間だからである。
たしかに、教師として十二分に素晴らしい資質や能力を持ち合わせた人間も間違いなく居るだろうと思われる。当然、信頼度にカリスマ性、教職に対する誇りや、自分の分野に対する専門性の高い知識にその活用法、つまりどう生徒に面白く、また分かりやすく説明できるかなど、こういったものは大切であり、それは多くの生徒たちの支持を得るだろうと思われる。しかし、その人も人間である。つまり、一部の生徒からは支持を得られないかもしれないのである。誰かしら反感を持っているかもしれないのである。結局、それが人間であり、社会なのである。ではそんな中、教師、教諭、講師などと呼ばれる教員達に求められる資質能力とはどういったものなのか、述べてみたいと思う。
教育職員養成審議会の答申によると、教員の資質能力とは、一般に、「専門的職業である『教職』に対する愛着、誇り、一体感に支えられた知識、技術等の総体」、といった意味内容であって、『素質』とは区別された後天...