学習指導要領では、学級活動・ホームルーム活動において大きく分類して三点の具体的活動内容を定めている。その三点を挙げ、筆者が学級担任であると想定した場合の取組例を挙げる。また、対象学年は「高校2年生」と想定する。
(1) 学級や学校の生活の充実と向上に関すること
ここで焦点となることは、生徒が学校という社会集団の中で、自身の所属する集団にとって何が問題かということを考えさせることである。
取組例として、学校生活の中で不便な点や校則などについての疑問点を議題に議論を行わせる。そして、改善の必要性が強く見受けられるならば、生徒会を通じ、実際に改善出来るように働きかけさせる。議論を行う際に注意することは、
教員はあくまでも議論の脱線を修正することであり、問題点の提示や進行などは出来る限り生徒たちの自主性を尊重する。問題発見、議論、提案、解決の四点を段階的に推し進めさせる。
そして、議論その他の活動時に注意する点はあくまでも生徒主導、いわば民主的に進めるが、意見の少数を切り捨てる「数の論理」に偏重させないように教員は配慮する必要がある。
「中学校または高校の学級活動において、学級担任としての指導に際しての留意事項を三つ以上挙げ、自分が中学校または高校の学級担任であると想定して、それぞれの留意事項について、具体的にどのような取組をするかを、実践の場を想定して記述せよ。なお、具体的取組例については、対象学年を明示すること。」
学習指導要領では、学級活動・ホームルーム活動において大きく分類して三点の具体的活動内容を定めている。その三点を挙げ、筆者が学級担任であると想定した場合の取組例を挙げる。また、対象学年は「高校2年生」と想定する。
学級や学校の生活の充実と向上に関すること
ここで焦点となることは、生徒が学校という社会集団の中で...