マクロ経済学レポート
Ⅰ 国の経済活動状況と国内総生産
Ⅱ 国内総生産の決定
Ⅲ 経済社会の発展とビジネス環境
Ⅰ 国の経済活動状況と国内総生産
マクロ経済学はミクロ経済学とは異なり、社会全体の経済活動状況に着目し、解決すべ
き問題を明らかにして政策検討するものである。この際使われる指標が以下の3つである。
(図1 経済活動状況の指標)
国の生産規模は国内総生産(以下 GDP)という指標により評価される。GDP についての
説明として下の図を上げる。GDP に似た指標として国民総生産(以下 GNP)がある。これ
は、国民により一年間に生産されたモノ・サービスの付加価値の合計である。現在では、
国内の生産規模を測ることに重点をおくため、GDP が良く使われる。
(図2 GDP の算出)
GDP は国の生産規模を表す指標であるが、これについて三面等価の原則がいえる。三面
等価とは、下の図のように各視点から見た GDP が等しくなることである。この三面等価の
原則が高い水準で成立することが望ましいが、低い水準で三面等価になると失業問題を深
刻にする。
(図3 三面等価の原...