1. 緒言
運動強度と酸素摂取量は,共に心拍数から求めることができる.ということは,運動強度と酸素摂取量には何か関係があるのではないか?
以下の結果および考察から運動強度と酸素摂取量の関係性について考えてみる.
2. 方法
6月9日に実施したポートビーの競技中に計測した心拍数(自分)のデータを分析した.
3. 結果および考察
図1 HR・運動強度の時系表示
まず,運動強度はカルボーネン式より心拍数の値から出されるので,運動強度は心拍数に比例するといえる.図1のグラフを見ても比例していることがわかるであろう.
次に,心拍数と酸素摂取量を考える.酸素摂取量とは具体的には肺で取り込まれた酸素の量である.肺での酸素摂取は赤血球に含まれるヘモグロビンが酸素と結合することによりなされる.ということは,肺を流れる血液量が多ければ多いほど,赤血球が多くの肺の空気に触れることになり,酸素摂取量が高まることになる.肺を流れる血液の量とは,心臓から送り出される血液の量である.つまり,心拍出量である.
心拍出量=1回拍出量×心拍数 ・・・?
で表されるが,ここで1回拍出量は運動強度が上がるとある程度増加するが,その後40%〜50%で一定になる.したがって,心拍出量の増加は主に心拍数の増加でまかなわれている.よって,心拍数の増加は間接的ではあるが,酸素摂取量を増加させるので,ここでも相加作用があるようだ.具体的に
酸素摂取量=心拍出量×動静脈酸素較差 ・・・?
でもとめることができるが,やはり酸素摂取量と心拍数は比例する.
実際に計算してみる.出原さんは“3つのエネルギー系〜ATP合成へのルート〜”というレポートで心拍出量と酸素摂取量を求めているが,同じ方法を使って1回拍出量を平均の80ml,動静脈酸素格差を50mlとして計算する.また,心拍数は安静時66と最高値202を用いる.
運動強度と酸素摂取量の関係性と血液・酸素の行方
1. 緒言
運動強度と酸素摂取量は,共に心拍数から求めることができる.ということは,運動強度と酸素摂取量には何か関係があるのではないか?
以下の結果および考察から運動強度と酸素摂取量の関係性について考えてみる.
2. 方法
6月9日に実施したポートビーの競技中に計測した心拍数(自分)のデータを分析した.
3. 結果および考察
図1 HR・運動強度の時系表示
まず,運動強度はカルボーネン式より心拍数の値から出されるので,運動強度は心拍数に比例するといえる.図1のグラフを見ても比例していることがわかるであろう.
次に,心拍数と酸素摂取量...